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特集 (1)伝統芸能が醸し出す“美の形”で統一

2014年5月14日更新
写真:「新版 天守物語」公演より=撮影者:生原良幸 「新版 天守物語」公演より=撮影者:生原良幸

 能、狂言、歌舞伎、これら日本の伝統芸能は、素晴らしいものであると認識しつつも、固定ファンでない限り、劇場に足を運ぶ機会はあまり多くないかもしれません。高尚なイメージも強く、つい尻込みしてしまう部分も…。実は私もその一人でしたが、これまで縁遠かった演劇ファンにとっても、今回の舞台は、そんな伝統芸能に生で触れられる最高な機会となったことでしょう。

 荘厳な舞台に奏でられる三味線や笛、囃子や筝曲などの音楽。重厚な美しい声色で響かせる、強弱や緩急のついた独特なセリフまわし。伝統芸能が醸し出す“美の形”で作品全体が統一され、客席でも思わず背筋がピンと伸びてしまいそう。もちろん大空さんを始めとする元宝塚や現代俳優の皆さんも合わせているのですが、違和感はまったくありません。

 物語の始まりは、今や大物俳優、三上さん演じる泉鏡花の語りから。

 童女たちの歌う「通りゃんせ」も、不気味なムードを高めます。

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