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特集 (2)大空:何者も寄せ付けない高貴かつ凛とした姿

2014年5月14日更新
写真:「新版 天守物語」公演より=撮影者:生原良幸 「新版 天守物語」公演より=撮影者:生原良幸

――時は封建時代。播州姫路・白鷺城の天守には魔性の者たちが棲んでいた。その主は、富姫(大空)。高みの見物をするように、いつも下界の人間たちを見下ろしている。

 ある日、猪苗代に住む妹分の亀姫(中村梅丸)が訪れてきた。土産に持参したのは、白鷺城の主・播磨守の兄弟で、猪苗代亀ヶ城の主・竹田衛門之介の生首。素晴らしい土産に感じ入った富姫は、何かふさわしい返しはないかと考える。下界では城主一団が鷹狩から帰還していた。城主が持つ白い鷹に見とれる亀姫に気づいた富姫は、霊力でその鷹を捕え、土産として持たせるのだった。

 富姫は人外の者らしく、血の通わない妖しさをまとっています。高貴かつ凛とした姿は、大空さんのクールな持ち味を生かし、白い着物に、時には豪華な打ち掛けを羽織るなど、姫君らしい美しさも光輝いていました。下界の人間たちにも、臣下の者たちにも、常に毅然とした態度で、その気高さは何者も寄せ付けません。

 腰元4人衆には、元宝塚の春風さん、花瀬さん、風莉さん、初姫さんがしとやかに演じます。特にオジサマ役も素敵に演じていた風莉さんと、バリバリにキザな男役だった春風さんが、高く澄んだ声で艶っぽい大和撫子に変身しているのにも驚きました。

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