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特集 (4)須賀:思わず惹かれてしまうふさわしい凛々しさ

2014年5月14日更新

――亀姫たちが帰った晩、天守に佇む富姫の元に一人の若者が現れた。名は姫川図書之助。白い鷹を失ったことで城主から切腹を迫られ、誰も近寄ったことのない天守へ探しに行けば命を助けると言われたという。本来ならば、ここに来た人間を生きて帰すわけにはいかないが、一目で図書之助を気に入った富姫は、二度と訪れないよう言い含め許した。だが暗闇の帰路で灯を失い、再び天守に戻ってきた図書之助を、富姫は帰したくない思いにかられてしまう…。

 図書之助を演じる須賀さんは、「仮面ライダー龍騎」で一躍人気者になった若手俳優。富姫が思わず惹かれてしまう図書之助にふさわしい凛々しさです。あれほど気高く、他を寄せ付けなかった富姫が、恋をした途端、たちまち女らしさをにじませ、やがて図書之助の腕の中にすっぽりと収まる姿は愛らしく、大空さんのまだ知らなかった魅力の一面を見せつけました。

 富姫が図書之助に施した心遣いが、逆に城主の怒りを買い、追い詰められることによって刹那の恋が燃え上がります。最初から舞台のセットにはりめぐらされていた赤い紐は、2人の仲を引き寄せる赤い糸を暗示していたかのよう。霊力の源である獅子の眼を傷つけられ、盲目となってしまった2人が寄り添って嘆きあう姿は、悲しくて、美しくて、胸を打たずにはいられません。

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