マイコンテンツ

ここから本文エリア

お知らせ

WEBRONZA × STARFILE 最新記事はこちら
  • スターファイルは2016年12月1日から、朝日新聞デジタルのサイトWEBRONZA文化・エンタメジャンルに場所を移し、記事を配信しています。これに伴い、11月24日から、過去のコンテンツを全文無料公開しました。12月1日以降は、WEBRONZAの購読・解約ページより手続きをお願い致します。
新着フォトギャラリー
写真 写真 写真 写真 写真 写真

特集 【公演評】宝塚宙組「ベルサイユのばら」-オスカル編-
進化し続ける、40周年を迎えた「ベルばら」

2014年5月16日更新

 宝塚宙組公演「ベルサイユのばら―オスカル編―」が、5月2日、宝塚大劇場で初日を迎えました。トップスター凰稀かなめさんは、2013年4月に雪組で上演されたフェルゼン編にオスカル役で特別出演して大好評を博しましたが、今回は自らが率いる宙組でオスカル編と題し、その魅力を余すところなく発揮しています。(フリーライター・さかせがわ猫丸)

 宝塚歌劇最大の財産ともいえる「ベルばら」も、40年を数えることとなりました。劇団100周年を迎えた記念すべきこの年にも、もちろん上演は欠かせません。前回の大劇場公演「風と共に去りぬ」で究極にダンディーな男を演じた凰稀さんが、一転、男装の麗人へ。宝塚ならではの劇的な変身で挑むのは、2006年に雪組で上演されて以来の「オスカル編」です。従来にはなかった新しいシーンも盛り込んで、オスカルが育った背景をより明確にし、空飛ぶペガサスもリニューアルしてゴージャスに登場、おおいに客席を沸かせました。

 凰稀さんは漫画からそのまま飛び出したかのような美しさに加え、いつものクールなイメージを破り、情熱的で凛々しいオスカル像を確立。朝夏まなとさん、緒月遠麻さん、七海ひろきさんが、アンドレ、アラン、ジェローデルの役替わりをつとめ、2つのパターンで違った個性が楽しめるのも見どころとなっています。

 さらに今回はフィナーレで黒燕尾に至るまですべてのナンバーを、凰稀さんがオスカルのままで踊り、芝居の世界を最後まで味わえるのも新鮮な試みでした。

 それでも、フランスの自由、平等、友愛を求めて勇敢に戦うオスカルの姿と、アンドレとの純愛、それらを表現する昔ながらの‘型’を生かした、ベルばららしい部分は何も変わっていません。そしてその様式美こそが、人々の胸を打つことも…。

 100年という歴史を経てもなお進化し続ける宝塚で、「ベルばらの世界」だけはこれからも永遠に守り続ける。これこそが財産なのかもしれませんね。

続き(有料部分)を読む

【フォトギャラリーはこちら】

◆「ベルサイユのばら―オスカル編―」
《宝塚大劇場公演》2014年5月2日(金)~6月2日(月)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/367/index.shtml

《東京宝塚劇場公演》2014年6月20日(金)~7月27日(日)
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/368/index.shtml

《筆者プロフィール》さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。