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特集 【公演評】舞台「テンペスト」
見どころ盛り沢山、あっというまの2時間

2014年6月19日更新
写真:「テンペスト」公演より、(右から)羽場裕一、長谷川初範、近藤隼、山野史人、田山涼成、野坂弘=撮影:谷古宇正彦 「テンペスト」公演より、(右から)羽場裕一、長谷川初範、近藤隼、山野史人、田山涼成、野坂弘=撮影:谷古宇正彦

 舞台「テンペスト」が2014年5月15日から6月1日まで、新国立劇場中劇場にて上演された。シェイクスピア晩年に書いた最後の単独作品とされ、通常「ロマンス劇」と称せられる作品群のひとつだ。演出は白井晃。(フリーランスライター・岩村美佳)

 物語の前半、人形劇をみているような感覚になった。アコーディオンが印象的なmama!milkの音楽、プロスペロー(古谷一行)やエアリエル(碓井将大)達に動かされる他の役たちのあやつり人形のような動きなど、どこか生々しくなくて、舞台近くで見ているのに異質感があるような不思議な感覚だった。これが後半にプロスペローによって全員の役たちがひとところに集められ、全てが明かされ大団円になると、人間たちの芝居なのだという感覚に変化した。プロスペローの魔法とともに、観客である私の感覚も変わっていったのだろうか。

 客席に降りての芝居はほとんどないので、観客を巻き込んだ演出が強いというわけではないのだが、冒頭の「嵐」とともに物語に巻き込まれ、引き込まれていった。「芝居というもの自体が魔法である」というプログラムの白井の言葉によると、まんまと演出家の意図に巻き込まれたようでもある。まるで不思議の国のアリスが本の中に入り込んでしまったような、そんな非現実を体験したかのようだった。

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◆舞台「テンペスト」
《東京公演》2013年5月15日(木)~6月1日(日) 新国立劇場 中劇場
※この公演は終了しています。
⇒公式ホームページ http://www.nntt.jac.go.jp/play/tempest/index.html

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーランスのフォトグラファー、ライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。