マイコンテンツ

ここから本文エリア

特集 (6)NHKドラマ出演、トップ娘役の経験を生かして

2014年7月4日更新
写真:野々すみ花=撮影・宮川舞子 野々すみ花=撮影・宮川舞子

――NHK木曜時代劇「吉原裏同心」に薄墨太夫役で出演されるんですよね。こちらも楽しみです。

 なかなか巡り会える役ではないと思います。ビックチャンスを頂いてしまいました。

――どんな作品ですか?

 江戸の遊郭・吉原が舞台なんですけれど、主演の小出恵介さんが演じる神守幹次郎と、貫地谷しほりさん演じる汀女が駆け落ちをして色んなところに逃れるうちに吉原に流れ着き、吉原の会所の頭取に剣の腕を見初められて「吉原で働かないか」と誘われ、次々と吉原で起きる事件を解決していく…というお話です。私はその吉原の太夫なんですけれど、一方的に神守を思い慕い始めるんです。三角関係というか、でも昼ドラのようなドロドロしたものではないんですけれど(笑)。吉原にいる遊女は籠の鳥です。そこにいる遊女は、身請けされるか年季が明けないと外に出られないという立場で、そこで慕う人に出会ってどうなっていくか…という。

――なかなか大変な役ではないかと思いますが、今演じていていかがですか?

 遊女の役はやったことがなかったのですが、実際に存在していた人々で、やはりその方たちの思いをちゃんと背負ってやっていきたいなと思います。でも、太夫というのは3000人の遊女たちの頂点に立つ立場ですが、今まで宝塚時代に経験させて頂いて来たことが、うまく言い表せないんですけれど、そういう部分で繋がっていけばいいなと思います。

――それはトップ娘役として、たくさん生徒がいる中でわずかな人しか経験出来ないところにいたことが、少なからず影響するということですか?

 そうですね。責任や覚悟、いろいろなものが必要な立場なのだと思います。プロデューサーさんも宝塚でのそういう経験を生かして欲しいとおっしゃっていました。

――作品全体ももちろんですが、薄墨太夫役を楽しみにしています。今は役の幅も広がってきて、面白い時でしょうか?

 はい。色んなことを経験させて頂いて、毎日刺激的ですね。

――人間の表の楽しいところだけでないような役が続いているような印象です。

 そうですね。基本的に私の出演する作品はハッピーエンドじゃないんです。

――そうでしたか!? そういう作品を引き寄せてしまうんでしょうか?

 (笑)。どうしてでしょう?

――「シェルブールの雨傘」も「吉原裏同心」も楽しみにしています。今後もぜひ色んな役を見せて頂きたいと思っています。

 はい。頑張ります!

〈インタビューを終えて〉
 ご自身が持つふわっとした雰囲気と、舞台に立ったときの役者魂、このギャップがとても魅力的な野々さん。「プルーフ/証明」での芝居はさすがで、その芝居心を思い出させる演技だった。宝塚の娘役を卒業して、濃密でリアルなストレートプレイにここまでフィットするのかという素敵なサプライズに心躍った。
 毎日を愛おしく、エキサイティングに楽しんでいると満面の笑顔で話してくれた。「シェルブールの雨傘」「吉原裏同心」、そしてさらにこの先に、どんな女性たちを見せてくれるのか楽しみが増した。(岩村美佳)

戻る

【フォトギャラリーはこちら】

◆ミュージカル「シェルブールの雨傘」
《東京公演》2014年9月2日(火)~21日(日) シアタークリエ
《福岡公演》2014年9月25日(木) 福岡市民会館
《大阪公演》2014年9月27日(土)~29日(月) サンケイホールブリーゼ
《名古屋公演》2014年10月3日(金)~5日(日) 中日劇場
⇒内容については公式ホームページなどでご確認下さい。
http://www.tohostage.com/cherburg/index.html

(関連リンク:野々すみ花オフィシャルブログ)
http://nonogatari.jugem.jp/

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーランスのフォトグラファー、ライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。