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特集 【月刊タカラヅカ】小川友次・新理事長が意気込み
101年新たなるステップ 「再演できる新作を」

2015年6月5日更新
写真:歌劇団入り口のタカラジェンヌ像と 歌劇団入り口のタカラジェンヌ像と

 【朝日新聞紙面より】「新世紀の土台をつくりたい」。4月1日に着任した宝塚歌劇団の小川友次(ともつぐ)新理事長(58)は意気込みを熱く語った。慶応大学野球部で活躍した経歴をもつ新トップが、次の時代へ放つのはどんな一本だろうか。

 歌劇100周年の昨年、全国ツアーも含めた観客動員は270万人と過去最多になり、宝塚大劇場と東京宝塚劇場の稼働率(立ち見含む)はいずれも101%を超えた。

 そして迎えた101周年。「新世紀始まる」のコピーとともに登場した新理事長は、作品力と生徒力の充実に心を砕く。

 「新作をどんどんやりたい。再演できるものを」。新作と再演が7対3になるのが宝塚の黄金比率だという。昨年も新作は約7割。新作に挑戦しながら、時代にあわせて再演するのが宝塚流だ。

 小川理事長は大阪府生まれ。慶大野球部に在籍し、新人監督を任されたことも。「ひとを教育することを学ばせてもらった。宝塚の生徒も情がないとついてこない。そして劇団全員で闘うからパワーが出ることも、学生時代に習ったことにつながる」

 1979年、阪急電鉄に入社。車掌や運転士も経験し、83年にプロ野球の阪急ブレーブス(現オリックス)へ出向して広報を担当。その間、盗塁王だった福本豊選手のノッカーを務めたのも野球の経験があってこそだ。

 98年に宙組が生まれたときに宝塚大劇場の総支配人となり、その後、東京宝塚劇場総支配人、梅田芸術劇場社長を歴任した。

 初めて歌劇を見たのは入社直後、花組の「紅はこべ」だった。印象深いのは宙組の「エリザベート」。当時のトップ姿月(しづき)あさとの爆発的な歌唱力に圧倒された。それに星組の「王家に捧ぐ歌~オペラ『アイーダ』より~」。これは6月、12年ぶりに再演する。

 8月には2度目の台湾公演もあり、グッズを扱うキャトルレーヴの仮設店も検討するなど海外展開を練る。「海外に出るだけでなく、(日本に)見にきてもらうよう仕掛けたい」

 品格、お行儀のよさ、謙虚さ。タカラジェンヌのシンボル、亡き春日野八千代が95周年記念の催しで語った三つのキーワードを遺言と心に刻む。

 「生徒には内なる成長を期待したい。ひととしての土台をつくって、その上に演技、歌、踊り。それが宝塚らしさかな」(河合真美江)