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特集 (2)演出家・藤井大介「人間性どう引き出すか」

2016年6月2日更新
写真:藤井大介 藤井大介

 ショー作品を多く手がける演出家の藤井大介は、トップスターのサヨナラ公演に縁がある。歌劇100周年の一昨年にトップに立っていたスターでは龍真咲のほか、凰稀(おうき)かなめ、柚希礼音(ゆずき・れおん)のショーを担当した。

 大劇場公演だけでもトップ退団のショーを手がけるのは7作目になる。龍とは研5(5年目)のころから仕事し、「弟みたいな存在」だという。「キラキラしているけど人間くさい子。オレについてこいと背中を見せる強さがある。宝塚愛が強いので、ずばり愛をテーマにした」。愛の化身に見立てる。

 藤井は見立ての名人だ。柚希はダイヤモンド、凰稀はフェニックスに。色をイメージするのも得意で、柚希は金、凰稀は紫、龍はピンクを基調にした。

 どんなショーにするか、リクエストのないスターも、やりたいことが山盛りのスターもいる。「ディスカッションを重ねます」。生身でぶつかるしかない。凰稀は朝から晩まで芝居を考え続ける繊細な魅力を、柚希はパワフルで骨太な面とかわいらしい面の両方を見せたいと苦心した。「人間性をどう引き出すかがポイントですね」

 1991年から宝塚の仕事にかかわる。当時入団した77期生の安蘭(あらん)けい、花總(はなふさ)まり、春野寿美礼(すみれ)、朝海(あさみ)ひかるらを同期と呼ぶ。

 祖母が宝塚ファンで、生後3カ月から見に連れていかれた。「当然、宝塚に入ると思っていた。トップ娘役にあこがれました」。女に生まれていたら、きっとタカラジェンヌ。その夢を託すから、愛に満ちた舞台になる。

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