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特集 【プレシャス宝塚】インタビュー
サンタも探偵も「松岡修造」の熱さで 雪組・早霧せいな

2016年11月4日更新
写真:「私立探偵ケイレブ・ハント」では自身の性格を反映したかのような役柄に挑む早霧せいな=渦原淳撮影 「私立探偵ケイレブ・ハント」では自身の性格を反映したかのような役柄に挑む早霧せいな=渦原淳撮影

 【日刊スポーツ・11月3日紙面(東京本社発行分)より】「ルパン三世」「るろうに剣心」「ローマの休日」と話題作が続いた雪組トップ、早霧(さぎり)せいなが、トップ4作目の本拠地作で1年3カ月ぶりのオリジナル作に取り組んでいる。「私立探偵ケイレブ・ハント」「Greatest HITS!」の2本立て。芝居では独断専行のキレ者探偵を演じ、ショーではサンタクロースの扮装(ふんそう)も披露する。兵庫・宝塚大劇場公演は7日まで、東京宝塚劇場公演は11月25日~12月25日。

 比肩なき美貌に、友達のような気さくなトークと豪快なリアクション。早霧ならではの“持ち味”は、取材の場でもいつも同じだ。

 「え? 遅いの? え? マジーーッ!?」。大笑いしながら着席していたソファごと、ひっくり返るように後ろへのけぞった。

 ショーでのサンタクロースの話題。小学4年の時、父がプレゼントを運ぶ姿を見て現実を知った。「窓から、お父さんがやってきて。サンタはいない! と。切なかった。せめて小学校卒業するまでは信じていたかった」と振り返った。その時期を「遅い」と指摘され、驚いた反応だった。

 夢の世界に徹するスターも多い中、ストレートに感情を表現する異色のトップ。それでも気品を保つのが早霧。「私立探偵-」はその個性が生きる。男を描くこと、ダンディズム表現には定評のある劇団演出家・正塚晴彦氏の作だ。

 「久々の新作。どうなんだっけ? と(笑い)。けいこで芝居が立体的になっていく。原作ものとは違うワクワク感があります」

 役柄は望海風斗、彩風咲奈と同じ探偵事務所で働くリーダー格探偵。仕事はできるが独断型。スタイリストとして働く恋人(咲妃みゆ)とのもめごと、彼女の心配も絶えない設定だ。

 「突貫タイプといいますか、危険を顧みずに、他の2人にも相談せず、怪しい人にも会いに行くし。自分自身とは…近いです!」

 正塚氏に人物像を尋ねると「お前だ」と言われた。

 「お前って言われても、探偵をやったこともないし(笑い)。本職に会いに行こうとも考えましたが、なかなか機会もないし」

 シリアス場面もコミカルもあり、しゃれた流れになる。「この探偵、生活感がない」。日本の作品では「俺たちは天使だ!」「探偵物語」「あぶない刑事」を総合したような世界観か。

 「そうそうそう! おしゃれ感は『あぶない刑事』寄りかな。組の皆も楽しそうにやっていますね」

 トップ2年が過ぎ、雪組の勢いは増すばかり。「ルパン三世」「星逢一夜」「るろうに剣心」と、本拠地3作はすべて集客率100%を達成している。

 「次も期待を裏切りたくない。でも、私にはいい情報しか届かないから、舞い上がって、のぼせ上がって、調子に乗ったらおしまい。戒め、謙虚な自分を(自身に)置いています」

 同期の龍真咲(月組前トップ)も退団。11月には星組の北翔海莉も旅立ち、トップ最上級生になる。

 「びびってますよ! まさお(龍)もいなくなって。私が昔、励みにさせてもらったような存在に、自分がなれるのか? でも、雪組を背負うことは、宝塚を背負うこと。それはみな同じ。雪組は雪組で地に足つけて。他の組はやっぱ、ライバルですからっ!」

 スタンスも、トップの自覚も、「宝塚の松岡修造」とも呼ばれる熱さも、変わりはない。【村上久美子】

 ◆ミュージカル・ロマン「私立探偵ケイレブ・ハント」(作・演出=正塚晴彦氏) 舞台は20世紀半ばの米・ロサンゼルス。探偵事務所のケイレブ(早霧)は、仲間のジム(望海)カズノ(彩風)と、セレブたちの浮気調査などに奔走していた。スタイリストとして働く恋人イヴォンヌ(咲妃)との関係も、良好ながら足踏み状態の中、娘の捜索を依頼した夫婦が事故死。ケイレブはその事件を追い始める。粋で都会的な空気感の中で物語は進む。

 ◆ショーグルーヴ「Greatest HITS!」(作・演出=稲葉太地氏) 著名曲や名曲をもとに構成。クリスマスソングの場面では、早霧がサンタクロースにふんする。

 ☆早霧(さぎり)せいな 9月18日、長崎県佐世保市生まれ。01年初舞台。宙組配属。06年「NEVER SAY GOODBYE」で新人公演初主演。09年に雪組。13年「ベルサイユのばら」でオスカル役。14年10月に「伯爵令嬢」でトップ初主演。昨年1月「ルパン三世」で本拠地トップお披露目。今年2月は「るろうに剣心」、夏に「ローマの休日」で好演。身長168センチ。愛称「ちぎ」。

「プレシャス!宝塚」は、日刊スポーツに連載中です。

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