学習コラム

英会話に生かすしゃれたイディオム

【サンプル】a feather in one’s cap(an achievement to be proud of)

小山内 大(東京電機大学准教授)、Matthew Day(東京電機大学講師)

イラスト あしたのんき

《 表現の由来 》

 17 世紀後半頃から使われ始めた古いイディオムです。由来は、戦場で武勲の象徴として頭にかぶる飾りに羽根をつける、アメリカ先住民などの習慣からとされています。

 羽根は戦場で倒した敵の数を表し、帽子につけた数が多ければ多いほど手柄を立てたことを自慢できました。民族や文化が違っても、これに似た風習が世界各地にあったようです。ハンガリーでも、敵を倒した数だけ帽子に羽根を飾ることができたことが、英国の作家で旅行家でもあった Richard Hansard が自身の著作 (“Description of Hungary”) の中で述べています。

 また、敵を殺傷するという残虐な行為とは別に、スコットランドやウェールズでは、猟で捕らえた woodcock (ヤマシギ) という鳥の羽根をヘッドバンドに付けて、ハンターとしての力量を自慢するという習慣もありました。

 今日の用法では野蛮なニュアンスはなく、「人にとって誇りとなる名誉・功績」や「手柄」を意味する比喩として使われています。しばしば、be や get を伴って使われます。

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《 例文 》

I don’t think I’ll use this teaching qualification, but it’s a useful feather in my cap, and it looks good on my resume.
(この教員免許は使わないと思うな。でも自慢の種として役立つかも、履歴書に箔<はく>が付くしね)

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《 類似表現 》

 crowning achievement (最高の業績)、smash hit (大成功)、bull’s-eye (大当たり)、icing on the cake (添え物、飾り)

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《 会話例 》

Bev : Hey, how’s it going? I heard you were away on a management course.
Abdul : I got back yesterday. It was tough, but I got the qualification I wanted.
Bev : Yet another feather in your cap! I’m so jealous. I wish I were more motivated.
Abdul : And I wish I could relax more! I’ve got to attend a marketing seminar this afternoon.

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ベヴ : ヤア! 元気にしてた? 経営学の講座を受講しに行ってたって聞いたけど。
アブデュール : 昨日、帰ってきたんだ。きつかったけど、欲しかった資格が手に入ったよ。
ベヴ : でも、自慢の種がひとつ増えたじゃない!うらやましいわ。私も自分にもっとやる気があったらと思うわ。
アブデュール : それで、僕はもっとリラックスできたらいいんだけどね! 午後はマーケティングのセミナーに出なければならないんだ。