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記事に、差別を助長したり人を傷つけたりする表現がないかを考えるのも校閲の仕事です。このコーナーでは、「ことば」と人権の問題について考えるヒントになるような記事を紹介します。
たとえば、朝日新聞では通常「障害者」と書いていますが、「害」の字の否定的なイメージを避けようと「障がい者」という表記も広まりつつあります。2010年の常用漢字表改定では、「障碍者」という表記が使えるように「碍」の字を入れてはどうかという声も出ました。結局「碍」は常用漢字に入りませんでしたが、このような動きは、「ことば」と人権を考える上でとても興味深いです。朝日新聞に最近掲載された中から、ことばと人権の問題を考えるヒントになるような記事をご紹介します。
■サバン症候群
15日から、テレビドラマ「ATARU」が放映されています(TBS系、毎週日曜日夜9時〜)。
ドラマは中居正広さん演じる「チョコザイ」(ATARU)の話す単語をヒントに、栗山千明さんと北村一輝さんが演じる刑事が、謎に満ちた事件を解明していきます。テンポが良く分かりやすいストーリー展開に引き込まれる人が多かったのか、初回は19.9%と高い視聴率になりました(4/16スポニチ)。
チョコザイは、超人的な能力の持ち主。人とのコミュニケーションは苦手ですが、空中にバラバラに舞い広がった大量の写真の内容を一瞬で読み取ったり、散らばった釘のうち1本だけ台湾製であることを見抜いたりします。見たものをその超人的な記憶力で頭に蓄積したデータベースと照合し、事件の鍵となる単語をつぶやきます。
チョコザイは超能力者ではなく、「サバン症候群」(「サヴァン症候群」と書くこともあります)の人をモデルにしているそうです。TBSの番組公式ページによると「自閉症や知的障がいを持った人のうち、特定の分野に限って常人では及びもつかない驚くべき才能を発揮する人の症状の事をいう。(記憶力・演奏力・絵画・計算など多岐にわたる)」。
サバン症候群は、過去にも映画やドラマのモデルになっています。特に1988年に公開されたアメリカの映画「レインマン」はよく知られています。ダスティン・ホフマンが演じたレイモンド・バビットは驚異的な記憶力でした。実在の人物キム・ピークスさん(1951〜2009)をモデルにしています。彼は9千冊の本を記憶し、日付を言われればその曜日をたちどころに答えられたそうです。
フジテレビ系で1996年に放映された連続ドラマ「ピュア」にも登場しました。和久井映見さんが演じた折原優香は、軽度の知的障害があるものの、傑出した芸術的才能を持つサバン症候群でした。・・・・・続きを読む
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