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Asahi中東マガジン

どうなるエジプト大統領選挙 川上泰徳

中東ウォッチ

 長年の中東取材経験を生かして、川上特派員がめまぐるしく移り変わる中東情勢の複雑な背景を解きほぐし、今後の展望を踏まえつつ解説します。

どうなるエジプト大統領選挙 川上泰徳

2012年03月12日
(約4600字)
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 エジプト革命後の民主化の締めくくりとなる大統領選挙プロセスが始まった。立候補受付が10日から始まり、4月8日に締め切られる。投票は5月23、24両日で、50%以上の得票をした候補がいない場合の決選投票は6月16、17両日で、7月1日までに新大統領が発表される予定、これまでに立候補を表明している有力者は、次の7人。

拡大エジプト革命1周年の1月25日のデモで、革命継続派の若者の群衆に参加した大統領候補のアフドルモネム・アブフトゥーフ=カイロのムハンデシーンで川上撮影

▽アムル・ムーサ <世俗派民族主義者>元外相、元アラブ連盟事務局長、

▽ハーゼム・アブイスマイル <サラフィー派(イスラム厳格派)> 弁護士、法律家組合理事、元同胞団員

▽サリーム・アウワ <イスラム穏健派> 弁護士、国際イスラム宗教者連合事務局長

▽アフドルモネム・アブフトゥーフ <イスラム穏健派> 医師、アラブ医師組合事務局長 、元同胞団幹部

▽ハムディーン・サッバヒー<ナセル(アラブ民族)主義者> ジャーナリスト、カラマ党代表、 

▽ムハンマド・シャフィク <元軍人> 元暫定政府首相

▽マンスール・ハッサン <保守政治家> 軍諮問委員会議長、元情報文化相(サダト時代)

 ■エジプトの3つの政治勢力

 大統領選挙を読み解く前に、現在のエジプトの政治状況を押さえておく必要がある。まず、革命後のエジプトでは、権力を握ろうとする3つの政治的な力があるということだ。「軍」と「ムスリム同胞団」と「革命的青年たち」である。

 民衆の中には軍に対する信頼はいまも強い。さらに、民衆のデモと警察所への焼き打ちで、・・・・・続きを読む

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川上泰徳
プロフィール
川上泰徳(かわかみ・やすのり)
朝日新聞国際報道部・機動特派員。長崎県生まれ。中東アフリカ総局員(カイロ)、エルサレム支局長を経て、中東アフリカ総局長。2006年4月から編集委員を経て、2012年4月より現職。著書に『イラク零年』 (2005年、朝日新聞社)、『現地発 エジプト革命』(2011年、岩波書店)、『イスラムを生きる人びと』(2012年、岩波書店)。パレスチナ報道で、2002年度ボーン・上田記念国際記者賞。

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