経済・雇用
朝日新聞社

九州つらぬく新幹線 大阪から鹿児島まで一直線

WEB新書発売:2010年4月20日
朝日新聞

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ほな、関西狙おか 大市場出現、はや商戦


 鹿児島市のビルで3月初め、鹿児島、熊本、宮崎の食品業者95社が集まり、合同商談会が開かれた。相手方は関西のホテルや百貨店など12社。来年3月の九州新幹線・鹿児島ルートの全線開業に向けて、特産品を大阪や神戸に売り込もうとのねらいだ。
 屋久島の郷土物産店「杜(とう)の晏(あん)」の社員、日高浩子さん(42)は、トビウオのつみれ団子を商談相手に見せたところ、ある一言に絶句した。
 「これ、串に刺して」
 大阪名物の串カツのイメージらしい。日高さんから話を聞いた同社の社長は「関西人ならではの発想」と笑う。だが、今では屋久島の竹を串に使うことも考え始めた。

 大阪から鹿児島は飛行機で約70分。JRだと、山陽新幹線から博多駅で特急へ、さらに新八代駅で九州新幹線へと2回乗り換えて、約5時間。それが来春、約4時間で結ばれる。しかも乗り継ぎなし。商談会に参加した関西の業者は「待ち時間が少なく、すぐ飛び乗れる新幹線は飛行機より便利」と言う。

 相手は業者だけではない。便利さプラス自慢の味は、観光客誘致にも使われている。
 20日、大阪府豊中市の料理教室で「おじゃったもんせ(いらっしゃいませ)」の鹿児島弁が響いた。声の主は伊藤祐一郎知事。鹿児島県と大阪ガスが連携した鹿児島の食材を使う料理教室は、2月から18回を数え、関西の主婦ら延べ362人が参加している。
 この日は「豚骨(とんこつ)(豚の煮物)」などを作った。味付けは関西風。鹿児島では濃い味が好まれるが、教室側が「濃すぎる」と、黒砂糖を県のレシピから半分以下に。立ち会った県職員は・・・

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九州つらぬく新幹線 大阪から鹿児島まで一直線
216円(税込)

九州新幹線・鹿児島ルートは来年3月に博多―鹿児島中央の全線で開業し、新幹線鉄道網は九州を貫き、新青森まで結ばれる。沿線の観光やビジネス、暮らしはどう変わるのか。全通への動きを追う。[掲載]朝日新聞(2010年3月24日〜3月26日、3800文字)

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