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朝日新聞社

東京―青森 3時間時代 新幹線VS.飛行機 どっちが勝つ?

WEB新書発売:2010年10月1日
朝日新聞

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時間・料金、空陸せめぎあい

 2010年8月30日午前5時半過ぎ。青森駅には、52分発の八戸行き「つがる」が発車を待っていた。月曜日の一番列車は、スーツ姿のビジネス客を中心に4割ほどの座席が埋まっている。
 仙台出張の男性(43)は「東京出張は飛行機」という。帰省帰りの男性(32)は「子どもが新幹線が好きなんで。飛行機の方が速くて楽なんだけど」。八戸で午前6時55分発の新幹線上りの始発「はやて2号」に乗り換え、東京駅には午前9時51分着。青森からほぼ4時間の長旅だ。

速さの優位、変化も

 青森空港から東京(羽田)へ向かう始発の日本航空(JAL)1200便は午前8時10分の出発。羽田には午前9時25分に着く。
 都内で会議があるという男性会社員(25)は「東京での乗り継ぎを考えれば東京駅が便利だけど、4時間はちょっと長い」。別の女性会社員(37)も「(飛行機は)高いけど、速さを考えれば断然飛行機」という。
 1時間15分の飛行機の片道運賃(9月)は3万100円、在来線と新幹線あわせて4時間の鉄道(通常期)は1万6890円。3時間近い差は、搭乗手続きや羽田からのアクセスにかかる時間ぐらいでは簡単に埋まりそうにない。速さなら飛行機――。その選択が、新青森駅開業後は変わる可能性がある。
 10年12月4日の開業時、新青森―東京は最速3時間20分に。新型車両E5系の「はやぶさ」が2012年度末に最高時速320キロでの運転を始めれば、最短3時間5分程度にさらに短縮する。新青森駅の始発が午前6時だとすると、午前9時過ぎには東京駅に着き、飛行機よりも早く東京に行けるようになるからだ。
 青森県が07年度に行った需要予測で、新幹線の開業で青森空港発着の東京便利用客は1割減少すると見込む。実際、会議のため飛行機で東京に向かった男性は「開業後は新幹線で行くようになるかもしれない」と話した。
 航空機はどうするのか・・・

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