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朝日新聞社

ストイコビッチが導いた グランパス、18年目の栄冠

WEB新書発売:2010年11月22日
朝日新聞

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 サッカーJ1の名古屋グランパスが2010年11月20日、リーグ初優勝の扉を開いた。Jリーグ発足の1993年以来、一度も優勝がなく「万年中位」と揶揄(やゆ)されていたチームが「ピクシー(妖精)」ストイコビッチ監督のもと、ついに悲願のタイトルを手にした。


闘莉王、チームを一喝

 J2降格の決まっている湘南の攻撃陣に押し込まれた。増川は、「明らかに(初優勝を意識した)硬さがあった。内容がすっきりしなかった」と振り返った。前半のシュート数は名古屋の2本に対して、湘南が7本。運動量でも劣っていた。
 それがハーフタイムに、負傷欠場の闘莉王が、ロッカールームを訪れて気合を入れると一変した。
 後半21分、途中出場の杉本が右サイドをえぐり、中央へふわりとクロスを送ると、玉田が頭でたたきつけて先制。その後は闘莉王抜きのDF陣が、ゴールを守りきった。

 今季を象徴するような勝ち方だった。
 「1点取れば守れるんだ、という自信がついた」と田中隼が言った。3試合を残しての優勝決定だが、相手を圧倒的にねじふせた試合は少ない。それぞれが与えられた役割を全うしながら、淡々と勝ち点を積み上げた今シーズンだった。
 鹿島の結果には期待していなかった。「ベンチがざわついていたので、『おっ?』と思った」と楢崎。試合終了の笛が鳴り、優勝決定を知る選手たちがベンチからピッチに飛び出して、ようやく、歓喜の輪ができた。
 どうしても優勝に届かず迎えた18年目のシーズン。うち約10年を知る指揮官は「選手はよく戦ってくれた。本当に素晴らしい瞬間だった」としみじみ語った。

シンプルに「常勝」追求 ピクシー3年、采配ピタリ

 豊富な手駒を操るストイコビッチ監督の采配は意図が明確だった。
 194センチのFWケネディの左右に、突破力のある玉田、金崎。相手ゴールの近くに能力の高い選手を並べて、手数をかけずにゴールに迫る。守っては・・・

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