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政治・国際
朝日新聞社

子どもを脅し自爆強制 息吹き返したタリバーン

初出:2011年7月14日、7月15日
WEB新書発売:2011年7月29日
朝日新聞

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 2001年9月の米同時多発テロ後、米軍がアフガニスタンを攻撃し、タリバーン政権は崩壊した。対テロ戦に一定の成果があったとする米軍は今夏、アフガンからの撤退を始める。だが息を吹き返したタリバーンは反政府攻撃を強めている。タリバーンとは何か、を探る。

◇子ども操り自爆攻撃/増え続ける犠牲、手段選ばず
◇タリバーン、じわり復権/政府・外国への不満抱き込む


子ども操り自爆攻撃/増え続ける犠牲、手段選ばず


◆14歳「拒めば殺すと脅された」
 アフガニスタン・ガズニ州。米軍駐屯地のゲート前に来た少年は、警備のアフガン兵士に駆け寄った。「米兵を殺せと命令された。今も見張られている」。自爆用ベストを見せて助けを求め、そばに止まっていた車の陰に隠れた。今年の春先のことだ。

 少年はヌール・ムハンマド(14)。事件後、首都カブールの少年更生施設に保護された。先月、取材に応じたヌールは「自爆しなければ殺すと脅されていた」と語り始めた。
 ヌールは同州のタリバーン支配地域の村で、父親らと農業をして暮らしていた。ある日、ある村人の家から携帯電話が盗まれた。家主はヌールの犯行を疑い、タリバーンに通報した。「やっていない」と訴えるヌールを、タリバーンは別の村の隠れ家で拘束し、両手足切断の刑を言い渡した。
 「もし我々とともに米国と戦うなら許してやる」。幹部の一人が持ちかけた・・・

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