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朝日新聞社

【無料】放射能から子どもを守る 「ホットスポット」の基礎知識

2012年04月13日
(13400文字)
朝日新聞

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放射能から子どもを守る 「ホットスポット」の基礎知識


 被災地から遠く離れた地域でも、放射線量が高い「ホットスポット」があちこちで見つかっています。目に見えない不安をどうしたら解消できるのか――。放射線測定器の危機選びと測り方のポイント、ホットスポットの基礎知識など、放射能と賢く向き合う暮らしの知恵を伝授します。朝日新聞生活面企画「放射能と暮らし」から。

◇機器選び、用途明確に
◇「ブレ」に戸惑わない
◇外部被爆、3原則で防ぐ
◇除染・測定、対応に差
◇除染、市民なしに進まぬ
◇家の除染、大掃除の延長で
◇給食検査、目的に合わせ
◇親たちの声、つながった


機器選び、用途明確に

〈放射線測定器〉
 身の回りの放射能汚染の度合いを知りたい――。放射線測定器が飛ぶように売れています。でも、ひとくちに測定器といっても、種類はさまざま。どのような機種を、どんな点に注意して選んだらよいのでしょうか。

◎測りたいのは空間? 地表?/製品ごとに得意分野
 2011年11月19日の土曜日、東京・秋葉原の電気街にある専門店「東洋計測器」。大通りから1本、路地に入ったこの店も客足は途絶えない。福島や広島県から来た人も。3万〜20万円の十数種類の機器が並ぶ一角で、東京都杉並区の会社経営和気庸人(わけつねひと)さん(38)が店員の説明を受けていた。
 1〜5歳の3児の父。放射線の影響が気になり、11年3月は子どもを四国に避難させた。自宅の庭の汚染度を業者に調べてもらったが、数字を自分の手でもつかんでおきたいと考えるようになった。
 インターネットで測定器のことを調べたが、どれを選べばいいかわからなかった。店員から「心配するような高い線量が出たときは、まず行政に連絡したほうがいい」とアドバイスを受け、日本語の取扱説明書が付いた3万円台のロシア製測定器を買った。
 原発事故後、子への放射線の影響を心配する親や祖父母の来店が後を絶たず、数百台が売れた。技術者相手だった従来の10倍以上。売り場担当の石橋昌美さんは「何を測りたいのか」を必ず客にたずねるようにした、という。
 一般に売られているのは、空気中を漂ったり、地表や屋根に積もったりしている放射性物質が出す放射線の量(空間線量)を測る機器だ。ただ、この機器は食品そのものに含まれる放射性物質の量は測れない。食品を測る場合は、大型で高額な装置が必要だ。
 空間線量を測る機器も、見た目は似ていても測定方式によって特徴は異なる。
 たとえば、「ガイガーミュラー(GM)管式」は、放射性物質が出す「ベータ線」や「ガンマ線」などをまとめて測定する。ベータ線は遠くまで進まない性質があり、放射性物質がついたモノの表面近くで検出されやすい。そのため、庭の地表面などモノの表面の汚染を調べるのに向く。
 一方、ガンマ線だけを検出するタイプが多い「シンチレーション式」。物質を突き抜けて遠くまで進むガンマ線は人体に外部から影響を与えやすい。健康影響を把握するために、多くの自治体が空間線量の測定に使っている。
 このほか、「半導体式」と呼ばれる測定器などがある。石橋さんは「目的にあった機器を選ぶのが、正しい測定への第一歩です」と話す。



◎仕様書でチェック/測定範囲と誤差に幅
 たくさんの人が測定器を手にするなかで、測定方式の違いでは説明がつかない「粗悪品」も出回り始めている。
 「どこを測っても2種類の数値しか示さない」「数値が表示されない」。全国の消費生活センターには事故後から11年7月末までに苦情・相談が計約400件寄せられた。国民生活センターがインターネットの通販サイトで5万円前後で売られていた9種類(いずれも中国製)の精度を調べたところ、6種類ではそれぞれ2倍を超える誤差が出た・・・

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【無料】放射能から子どもを守る 「ホットスポット」の基礎知識
0円
  • 著者小林未来、大村美香、斎藤健一郎、長沢美津子、見市紀世子、鈴村綾子
  • 出版社朝日新聞社
  • 出版媒体朝日新聞

被災地から遠く離れた地域でも、放射線量が高い「ホットスポット」があちこちで見つかっています。目に見えない不安をどうしたら解消できるのか――。放射線測定器の機器選びと測り方のポイント、ホットスポットの基礎知識など、放射能と賢く向き合う暮らしの知恵を伝授します。朝日新聞生活面企画「放射能と暮らし」から。※2012年01月06日に発行したものを4月13日に無料公開しました。[掲載]朝日新聞(2011年11月23日〜12月23日、13400字)

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