経済・雇用
朝日新聞社

【無料】「リッター50キロ」技術で世界を目指せ

2012年12月21日
(6200文字)
朝日新聞

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「リッター50キロ」技術で世界を目指せ


 マツダは今、生き残りをかけた瀬戸際に立つ。迫られるのは、燃費の大幅な向上と、海外での生産拡大だ。生産台数で国内5位、世界15位と下位にあるマツダが「世界」にどう立ち向かうのか。海を越えた「最後の挑戦」を追った。朝日新聞広島県版の連載「カモメが飛んだ マツダの挑戦(全4回)」から。

◇新興国開拓に活路
◇海外進出、迷う下請け
◇脱フォード、経営模索
◇HV対抗、二つの挑戦


新興国開拓に活路

 マツダは今、生き残りをかけた瀬戸際に立つ。他の自動車メーカー同様、迫られるのは、燃費の大幅な向上と、海外での生産拡大だ。しかし生産台数で国内5位、世界15位と下位にあり、新規投資の負担はより重くのしかかる。影響を受ける取引企業は中国地方一帯に広がる。海を越えた「最後の挑戦」を追った。

悲願、メキシコ工場
 メキシコ中部のグアナファト州。幹線道路から見える丘が、赤茶色に染まっていた。雑穀アマランサスの穂や茎のせいだ。2011年10月。マツダと住友商事が組んで建てる新工場の起工式を取材した。「カモメマーク」とも呼ばれるマツダのブランドシンボルが描かれた看板から、脇道へ。マツダスタジアム64個分にあたる約256ヘクタールもの更地が広がった。工場には、うち4個分があてられる。
 計画では5億ドル(約380億円)をかけて年産14万台の工場を建て、13年中にもデミオとアクセラの生産を始める。完成すれば、年産能力12万台の米国、11万台のタイ、20万台から40万台に増強した中国に続く大規模な生産拠点となる。米国での生産はフォード・モーターとの合弁で、稼働率が低いため、13年にもやめる予定だ。メキシコ新工場は、米欧への輸出拠点にもなる。


 「マツダの現状からすれば、絶対に成功させなくては」。メキシコ新工場を担当する江川恵司・常務執行役員が強調する。マツダは2010年の世界生産台数130万台のうち、7割の91万台を国内で生産し、海外は3割。だがトヨタ自動車は6割、ホンダと日産自動車は7割に上る。
 08年のリーマン・ショック前、為替は1ドル=110円ほどだったのが、足元では1ドル=76円前後だ。山内孝社長は「米国で200万円で売っていた車が、3割の円高で実質140万円になっている。これがボディーブローのようにきいている」と漏らす。12年3月期の純損益は190億円の赤字見通しで、4年連続の赤字となりそうだ。



現地組み立て式、加速
 海外生産の拡大は急ピッチだ。11年10月にはベトナムの有力メーカーの子会社ビナマツダが、デミオの現地生産を開始。工場はベトナム中部のリゾート地ダナンから車で1時間ほどの工業団地にある。
 ビナマツダが2億ドル(145億円)をかけて建てた工場は、巨大な体育館のようだった。日本やタイから部品一式を持ち込んで組み立てる「ノックダウン(KD)方式」で生産する。
 ファン・バン・タイ社長は「初めは年産1万台のペースだが、できるだけ早く2万台に引き上げたい」と意欲を見せた。ベトナムの国内市場は全体で11万台(10年)ほど。マツダ車のシェアもまだ低いため、近隣諸国へ輸出する。
 11年3月には、マレーシアでも地元企業にKD方式で生産を委託し、輸出から現地組み立てに切り替えることにした。同11月にはロシアの極東・ウラジオストクでKD方式で生産しようと、自動車大手のソラーズと協議を始めた・・・

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【無料】「リッター50キロ」技術で世界を目指せ
0円

マツダは今、生き残りをかけた瀬戸際に立つ。迫られるのは、燃費の大幅な向上と、海外での生産拡大だ。生産台数で国内5位、世界15位と下位にあるマツダが「世界」にどう立ち向かうのか。海を越えた「最後の挑戦」を追った。朝日新聞広島県版の連載「カモメが飛んだ マツダの挑戦(全4回)」から。※2012年2月03日に発行したものを2012年12月21日に無料公開しました。[掲載]朝日新聞(2012年1月5日〜1月26日、6200字)

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