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朝日新聞社

LINE止まらないorz 10代に広がる、必須コミュニケーションツール

初出:2013年10月5日〜11月20日
WEB新書発売:2013年12月6日
朝日新聞

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 スマートフォンを中心としたコミュニケーションサービス「LINE(ライン)」。中高生の間で急速に広まり、恋愛相談から試験対策、部活の連絡まで、不可欠のツールになりつつある一方、やりとりは親から見ればブラックボックス。子供同士のトラブルや親子のあつれきにつながることもある。LINEのいったい何が子供たちを惹きつけるのか。LINE以外のネット関連のトラブル事例なども含め、親の立場から知っておきたい実態をまとめてみる。

◇第1章 画面の中 放課後の「会話」
◇第2章 チャット不参加「ムシしてんじゃねーよ」
◇第3章 焦り悩む親たち
◇第4章 使いすぎ、私も?


第1章 画面の中 放課後の「会話」

◎毎晩、深夜まで
 LINE友達は38人。仲良し数人でつくるグループと、クラスの7割近くが参加するグループに参加している。
 「目立つ子はみんな参加している。LINEをやってない子はクラスで目立たない『陰(いん)キャラ』かな。ガラケー(従来の携帯)の子なんて、もう周りにいない」
 文化祭の打ち合わせなど随時グループができる。遊びの待ち合わせから部活まで、連絡の必需ツールでもある。
 好きな男子と1対1の個人チャット(個チャ)をしている子も。チャットの画像を撮影して載せ、「どう返信したらいいかな?」と恋愛相談をしてくる友達もいる。
 ネット用語もとびかう。
 「○○かっこいいww」
 「だろ!どや」
 「うほほw」
 「試写会落選したorz」
 「勉強つらたん」
 「w」は(笑)、「orz」は「がっくり」、つらたんは「つらい」の意味だ。

◎恋愛話や勉強会
 試験勉強中はLINEで励まし合う。「徹夜だ」「頑張ろうね」。気分に合う絵柄のスタンプをやりとりする。着信時に音が鳴る設定にすれば、眠気覚ましになる。宿題を聞いたり、ノートを撮影してアップしたりして、勉強会のようになることも。
 ドキッとした経験も。塾にいるとき、変な表情をしている写真を友人に撮られ、勝手にアップされた。「ぶっさいくだなあ」と書かれた。そのときは軽く流した。「陰で悪口を言われるよりマシ」

◎親子げんかの種
 埼玉県の中学2年の男子生徒(14)は、かつての同級生やオンラインゲーム仲間なども含め、16のグループに入っている。「LINE友達が300人もいる子もいるよ」
 誰かの発言を読んで、相手の画面に「既読」表示をつけたらすぐ返信するようにしている。「既読無視はしない。ちゃんと返信することが友情を保つコツかな」
 「ホーム」には近況を書き込む。友達の近況報告が時系列に並ぶ「タイムライン」をざっと読んで、面白いものに「いいね」のスタンプを押したり、コメントを残したりしている。
 誕生日。「今日は何の日でしょー?」と投稿した。「おめでと」。4人から次々に反応があった。「コメントがあると注目されているようでうれしい。逆にコメントがないと不安になる」
 学校帰りの電車、夕食後、入浴前、眠る前。こまめにチェックする。チャットが盛り上がると「やめ時が難しい」。夜中まで熱中し、母とけんかになり、iPod touchをすでに3回、没収された・・・

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