【お知らせ】WEB新書は閉店しました。

社会・メディア
朝日新聞社

白い恐怖 死者数が倍増! 過疎の村、高齢者を襲う雪害にどう対処するか

初出:2014年2月3日
WEB新書発売:2014年2月14日
朝日新聞

このエントリーをはてなブックマークに追加

 「雪害」による死者数が2000年に入ってから増えている。降雪量が同水準の年同士を比べた国土交通省の分析では、最大で以前の10倍にのぼることがわかった。大半は除雪作業中の事故だといい、国交省は過疎化や少子高齢化で、危険な雪下ろしをお年寄りが担わざるをえなくなったことが背景にあるとみている。雪は減少傾向にあるのに、増え続ける被害はどうすれば抑えられるのか。豪雪地帯の実態、いますぐできる対策をまとめた。

◇第1章 雪害、増える死者/除雪中が7割超、高齢者が大半
◇第2章 減る雪、減らぬ雪害
◇第3章 除雪、80代が屋根へ


第1章 雪害、増える死者/除雪中が7割超、高齢者が大半

◎豪雪地帯、背景に過疎化
 2013年度までの3年間、年間死者数が100人を超える深刻な事態が続いており、国交省は豪雪地帯への国の支援策を検証する方針だ。
 調査では、国が豪雪地帯に指定する24道府県532市町村の1988〜2012年度の年間降雪量を平均。除雪作業中の事故、落雪事故、雪崩といった雪害による死者数(03年までは暦年ベース)との関係を調べた。平均降雪量が300〜400センチの年の死者数は、88〜99年が9〜29人だったのに対し、00年以降は12〜59人だった。400〜500センチ超の年は88〜99年が14〜28人だったのに対し、00年以降は52〜152人だった。
 国交省によると、12年度までの3年間の雪害による死者は計368人。278人(76%)が雪下ろしなど除雪中の事故で、このうち、70%を65歳以上が占めた。担当者は「若者が減り地域コミュニティーが衰退した影響が、数字に如実に反映している」と言う。
 豪雪地帯では80年代半ば以降、人口が8%近く減少。特に雪が多い特別豪雪地帯に限ると、減少率は17%弱に上る。一方、高齢化率は全国平均の22・8%に対して、豪雪地帯で26・1%、特別豪雪地帯で29・2%に達しているという・・・

このページのトップに戻る