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政治・国際
朝日新聞社

集団的自衛権って何だ? Q&Aで説き明かす解釈改憲の狙いと意味

初出:2014年6月8日、6月22日、7月3日
WEB新書発売:2014年7月17日
朝日新聞

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 安倍政権が2014年7月1日、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。法案を整え、国会で審議し、数の力で成立させるか否かはまだ先の話だが、そもそも集団的自衛権とは何か、限定的容認の内実など、報道は読者にわかりやすく伝えることができたのか――。記事や閣議決定前の原案と決定時の文書に出てきたキーワード「集団的自衛権」「集団的安全保障」「自衛の措置」などの意味内容を、Q&A形式とやさしい言葉で説きほぐし、解釈改憲の何が問題なのか、安倍政権がめざす「戦争ができる日本」とは何かを考える。

◇第1章 集団的自衛権とは?
◇第2章 集団安全保障とは?
◇第3章 自衛の措置とは?


第1章 集団的自衛権とは?



◎集団的自衛権?
Q そもそも記事の中の「集団的自衛権」がわからない。何のこと?
A 自分の国と密接な関係にあるよその国が攻撃された時、自分の国が攻められていなくても、よその国を助けて反撃する権利だよ。
Q 密接な関係って? 仲がいいってこと?
A 同盟関係をさすこともあるけど、同盟よりも意味が広い。たとえば日本は韓国と同盟を結んでいないし、いまは仲がいいとは言えないだろう。でも北朝鮮から攻撃された韓国に頼まれたら、日本は助けにいくかもしれない。
Q 同盟とか言い出すから余計にわかりにくい。
A 「同盟」とは、国同士が共通の目的のために同じ行動をしようと約束することだ。AとBが軍事同盟を結んでいるとき、AがCに攻められて、助けを求めてきたらBが守りに行く。AとBがお互い守り合うわけだ。日本は米国と日米安全保障条約(注1)を結んで同盟関係にある。でも、いまは日本は米国のために集団的自衛権を使えないから、代わりに沖縄などで政府が土地を借り上げて、米軍が基地として使えるように提供している。

◎安全保障?
Q 「安全保障」っていう言葉もわからない・・・

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