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朝日新聞社

USJ「魔法で復活」の真実 何でもアリで脱するドン底

初出:2014年7月16日〜7月19日
WEB新書発売:2014年8月7日
朝日新聞

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 大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が手にした魔法。それが、人気映画「ハリー・ポッター」の世界を再現したエリアだ。開園翌年から続々と不祥事が発覚し、ライバルの東京ディズニーリゾート(TDR)とは大きな差をつけられてしまった。潮目が変わったのは、開業からUSJに関わってきた米国人社長の就任。間違いを認め、こだわりをなくし、変革に踏み出した。そして、魔法からの反転攻勢が、いま始まった。

◇第1章 ハリポタ、復活の魔法
◇第2章 寄せ集め三セク、ゲスト見ず
◇第3章 クルーがアトラクションに
◇第4章 こだわらず、映画の先へ


第1章 ハリポタ、復活の魔法

 最高気温33・4度の炎天下。大阪の新名所に、黒いローブをまとった人たちが並んだ。2014年7月15日にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にできた人気映画「ハリー・ポッター」の世界を再現したエリアだ。
 みんな主人公のハリーになりきって、古びたお城に入り、町並みを歩く。いち早く体験しようと、徹夜して並ぶファンもいた。女性たちが夢中でスマホを向け、子どもたちは小さな魔法の杖を手に走り回る。思い思いに魔法の世界に浸る。


 14年夏、テーマパークで最も注目されるエリアだ。USJへのツアー商品が売れ、大阪市内のホテルは混み合う。
 だが、USJの関係者はこう明かす。「ハリーはここじゃなく、東京やパリに降りていたかもしれない」・・・

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