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教育・子育て
朝日新聞社

科学の甲子園の子どもたち ジュニア大会出場者が語る夢

初出:2015年1月28日〜1月31日
WEB新書発売:2015年2月19日
朝日新聞

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 「いつかどこでもドアを!」。独立行政法人「科学技術振興機構」が主催する「科学の甲子園」その中学生版「科学の甲子園ジュニア」が2013年から開催されている。筆記は6人、実技は3人で、問題解決能力などを競う。子どもの「理科離れ」が指摘されるなか、出場した中学生たちは、何を夢見、何を求めているのだろうか? 「理科好き」子どもたちの実像を探った。

◇第1章 出てこい好奇心の塊
◇第2章 「どこでもドア」作るのが夢
◇第3章 遊び場感覚、家族で工場見学
◇第4章 地域が育む、ひらめく力 


第1章 出てこい好奇心の塊

 「科学の甲子園ジュニア全国大会」。各都道府県から選ばれた中学1、2年生が、チーム対抗で科学の知識量や技能力を競う。2014年12月、東京都江東区夢の島であった第2回大会には、2万人以上が参加した予選を勝ち抜いた47チーム(1チーム6人)が集まった。
 「始め!」
 岐阜市立長良中学校の2年生、真野夢佳さん(14)の声が会場に響く。自分たちで計画を立て、制限時間内に実験を終え、写真付きのリポートをまとめる。タイマー係の真野さんの合図に従い、チームメートでいずれも2年生の野口春希さん(14)と石野恵理子さん(14)が作業した。


 実験に使用した「マイクロピペット」は、1ミリリットルの千分の1まで量れる高精度なスポイト状のもの。長良中の授業では使われない実験器具で、液体の濃度を求めた。
 この実験の正確さを競う競技(実技競技〈1〉)で、チームは1位に輝いた。真野さんは「理科は本当は楽しい教科だったんだと気づいた」。学校での理科の実験なども、以前より面白く感じるようになったという。
 47チーム中で、6人全員が女子なのは1チームだけ。キャプテンの2年生佐藤育美さん(14)は「公立の私たちでもやれるんだ、という自信につながった」と話す。
 大会は独立行政法人「科学技術振興機構」が主催し、13年に始まった。ひと足先に開催された高校生が参加する「科学の甲子園」の中学生版。科学の楽しさや面白さを知ってもらい、中学生の理科離れをくい止めるのが狙いだ。
 「筆記競技」と「実技競技」で競う。筆記は6人で、理科や数学など複数分野で実生活に関する問題を解く。実技(〈1〉〈2〉)は3人で、ものづくりやコミュニケーション能力などを使って問題を解決する・・・

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