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科学・環境
朝日新聞社

明日からはあなたの仕事はロボットがやります 2030年に世界はどう変わっているか

初出:2015年5月31日〜6月21日
WEB新書発売:2015年7月2日
朝日新聞

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 ハウステンボスが2015年7月にオープンさせる、その名も「変なホテル」。チェックイン時には3体のロボットが対応、手荷物の保管や部屋の照明などもロボットが対応する「スマートホテル」です。ここだけでなく、お店やホテルに入ったら、ロボットに案内された。そんな経験が、これからは増えるでしょう。映画やアニメの世界が現実になろうとしています。2030年、人間とロボットの関係はいったいどうなっているのでしょうか? 作家・瀬名秀明さん、日本ロボット学会会長・高西淳夫さん、朝日新聞デジタルでの読者アンケートなどを元に、「すぐそこにある未来」を考えます。

◇第1章 みんなの見方
◇第2章 研究者の見方
◇第3章 利用する現場
◇第4章 未来に向けて


第1章 みんなの見方

◎介護、遠慮なく頼める/新たな格差社会生む
●家事も一緒に
 息子2人は仕事に忙しく離れているし夫との会話は全くなく、友人も少なくなってきた。動物は世話が大変なのでロボットとお話しし、家事も一緒にしたい。

(komomo・70歳以上女性)

●トイレまで運んでくれる
 親の介護は終了。将来の自分の介護にぜひ欲しい。ベッドからトイレまで運んでくれる。下の始末は尊厳の課題。夜中でも、遠慮なく頼めるのはロボット以外には考え難い。

(PUFFIN・70歳以上女性)

●障害者の自立の手段として
 わたしは障害者だが、自立して地域で生活したい。その手段として、介護はロボットに全面的に任せたい。人に介護されるよりしがらみがなく、自由に時間を使えるから。

(ウッキー・50代女性)

●恋人、実現すると思う
 別に子供は欲しくないが、恋愛がしたい。好感が持てる女性には相手にされないが、そうではない女性とは付き合いたいとは思わない。そうすると、恋人の役割をロボットに任せたいし、2030年までに実現すると思う。

(おはらっきー・30代男性)

●どうしたって無機質
 ロボットはヒト型にしても可愛らしくしても話ができても、どうしたって無機質な冷たい感じがしてしまい、私は嫌です。ただ、力仕事など人間ではきついことも簡単にできるところは良いところだと思います。

(ふぅ・10代女性)

●外科医や教師、任せてもいい
 外科医や教師など今のままの“お客さま対応”のような環境ではロボットに任せるほうが合理的に思えてしまう。

(ゆり・10代女性)

●葛藤・心のゆらぎ 理解できる?
 ロボットは冷静に判断できそうですが、人間の葛藤などのゆらぎを、理解することが出来るのでしょうか?

(若手のN・30代男性)

●人をサポートする位置づけに
 人間をサポートする位置づけが社会に受け入れられる。裁判で「過去の判例は?」と問えば、容易に回答できそうだし、政治にも利権や私情をはさまずにある程度の判断や法案の問題点・矛盾点を提起できそう。

(shinz_y・50代男性)

●依存しすぎないことが大事
 人間より賢く有能になってはダメ。リアルな人格を与え過ぎる、学習能力を持たせ過ぎるのも避けるべきだ。実用的にも、感情的にもロボットに依存し過ぎないことが大事。

(sakupi・30代女性)

●ロボットが代替できない人材を
 ロボットに仕事を奪われた人がどこに行くか。社会不安の火種になる危惧がある。ロボットに出来ないことを出来る人材を育てる、教育投資とセットでなければならない。

(AirStripOne・20代男性)

●仕事奪われ、競争させられ
 ロボット技術の所有者が一部の持てる者であれば、多くの人がロボットに仕事を奪われて失業するか低賃金でロボットと競争させられ、むごい格差社会が到来するかもしれません。

(tsussy・30代男性)

●軍事利用の制限、議論を
 「二足歩行ヒト型ロボット」は人類最大のパートナーとなりうると同時に最大の脅威になる可能性も。軍事利用の制限ルール成立に向けて早急に真剣な議論が必要。

(いしばし たたいて わたる・60代男性)

 ◆アンケートの意見から抜粋。カッコ内はニックネームです。

◎ラーメン店主・担任…実現できる?/500回答を集計
 アンケートは2015年5月20日から朝日新聞デジタルで実施しています。今回は30日午後までに寄せられた500回答をまとめました。「こだわりのラーメン店主」「親の介護」「担任の先生」「裁判官」「恋人」「兵士」「外科医」「政治家」について、ロボットに「任せたいか/任せたくないか」「2030年までに実現可能か/不可能か」を尋ねています。微妙な感覚や好みを左右するもの、命や心がかかわるもの、リスクがあり正確さが要るもの、教えたり諭したりする役回り、などを念頭に選択肢を設けました。結果をグラフにしたのが次の図です・・・

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