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世相・風俗
朝日新聞社

ケータイ料金高すぎ! 格安スマホは何がいいのか?

初出:2015年9月2日〜9月12日
WEB新書発売:2015年10月1日
朝日新聞

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 「家族でグアムに行ける」。楽天の三木谷浩史社長は2014年秋に発表した携帯電話事業への参入で、そんなキャッチコピーを自ら決めた。4人家族なら、携帯大手の料金より年20万円ほど安くなると知ったからだ。そこまでいかなくても、スマホを使うようになって、通信料金に頭を痛めている家庭は少なくないのではないだろうか? いま流行中の「格安スマホ」(MVNO)や新たに導入された「SIMロックフリー」とはどういう仕組みなのか? 基本的な知識から賢い使いこなし方までを調べてみた。

◇第1章 平均月7200円、家計に負担
◇第2章 「2年縛り」の問題点は?
◇第3章 「格安スマホ」安さの理由は?
◇第4章 SIMロックとは?
◇第5章 無料通話アプリ、なぜ可能?
◇第6章 「ガラケー」なくならないの?
◇第7章 中古端末が売られているの?


第1章 平均月7200円、家計に負担

 携帯電話の利用料金は年々、増えている。総務省の家計調査によると、2002年は1世帯あたりの平均月額が約4200円だった。それが、07年に6千円を超え、14年は約7200円。02年の1・7倍だ。
 同じ家計調査で、毎月の平均収入は約49万円から約43万円に減った。家計に占めるケータイの負担はかなり重くなっている。
 最大の要因はスマホの普及だ。ゲームアプリを楽しんだり、動画を見たりする利用者が増えた。電話なら音声だけのやりとりだが、動画などはデータの通信量が多い。それだけ料金も上がってしまう。
 民間調査会社のMM総研の15年春の調査では「ガラケー」と呼ばれる従来型の携帯端末の料金は1人あたり平均で毎月約2700円だったのに対し携帯大手のスマホは約6300円。ガラケーからスマホに乗り換える人が増え、15年3月末にスマホ率は5割を超えた。
 だが、MM総研の横田英明研究部長は「スマホで毎月どれぐらいのデータ量をやりとりしているか把握していない人が多い。使い方と合わない料金プランの場合もある」と指摘する。


 MM総研が、スマホ利用者が通話以外でデータをどれぐらい送受信しているか調べたところ、「毎月2ギガバイト以下」がほぼ半数の約48%に達した。2ギガは、ウェブページを7千回ほど開いたり、標準的な画質で動画を10時間前後見たりすれば達するデータ量とされる。音楽なら500から1千曲ほどダウンロードできるといわれている。
 一方、携帯大手3社で人気の料金プラン(2年契約)は、月2700円の「電話かけ放題」と通話以外のデータを月5ギガまで通信できるコース(月5千円)の組み合わせだ。2ギガまでしか使っていない利用者は、割高の料金を支払っている可能性がある。
 携帯会社からすれば、データ量の上限が低い安い料金プランをもっとPRすれば、他社からの乗りかえも促せそうだ。だが、そういう競争になっていない。低価格化で競うより、長期契約やセット割引で顧客を囲いこもうとしている・・・

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