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政治・国際
朝日新聞社

ミッドウェーからレーガンへ 横須賀の米空母母港化の歴史を振り返る

初出:2015年9月21日〜9月23日
WEB新書発売:2015年10月8日
朝日新聞

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 2015年10月2日、米軍横須賀基地に、原子力空母ロナルド・レーガンが配備された。1973年10月にミッドウェーが配備されてから、横須賀を母港とする空母は5隻目。その間に40年以上の月日が流れた。空母交代と合わせるように、基地では大幅な機能強化も進む。母港化の当時の情勢と、今との違いは何か。原子炉の安全性はどう担保されているのか。母港化当時の関係者の証言の証言なども踏まえ、多角的に掘り下げてみる。

◇第1章 「母港化は3年」から42年
◇第2章 核付き母港化 続く疑惑
◇第3章 原子炉安全性 機密扱い
◇第4章 避難基準 ようやく再考
◇第5章 基地強化 評価と危惧と


第1章 「母港化は3年」から42年

◎期限と言わず その後は未定だった
 「母港化が42年続いたのは、日米の信頼関係が固まっているからです」
 2015年96歳になる大河原良雄さんは、そう言って、ほほえんだ。
 米空母ミッドウェーが神奈川県横須賀市を母港化した1973年当時、外務省アメリカ局長を務め、米政府と母港化交渉にあたった。駐米大使などを歴任し、長く日米関係に携わった。


 ミッドウェーに始まる空母母港化は、まもなく横須賀に交代配備される歴代5隻目となる原子力空母ロナルド・レーガンにその任務が引き継がれる。
 都内で取材に応じた大河原さんは感慨深げだ。
 「共和党出身の大統領の名前を取った空母ロナルド・レーガンが、民主党大統領のもとで日本にくる。米国の政党を超えたアジア政策重視の表れだろう」
    ■   ■
 母港化には今も指摘される問題がある。73年当時、大河原さんが国会で述べた答弁をめぐる話だ。
 ミッドウェーが73年10月5日に横須賀入りした約2カ月半後の12月19日の参院決算委員会。政府委員として答弁に立った大河原さんは、ミッドウェーの横須賀駐留期間を聞かれて「周辺に家族を居住させる期間はおおむね3年というふうに承知している」と答えた・・・

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