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朝日新聞社

いじめはなくせない? 小中高生9割が「イエス」の衝撃

初出:2015年8月30日〜9月20日
WEB新書発売:2015年10月22日
朝日新聞

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 「どんなに、いじめがないって言われてる学校だっていじめはある」「先生には罵倒され話も聞いてもらえませんでした」……いじめはなくせると思いますか? 朝日新聞デジタルで実施したアンケートには、1668件の回答が寄せられました。その中で、今学校に通っている小中高校生などに「なくせない」という回答が目立ちます。では、どうすればいいのか? AKB48の高橋みなみさん、漫画「いじめ」作者の五十嵐かおるさん、評論家、荻上チキさんたちと一緒に考えます。

◇第1章 若者たち1
◇第2章 若者たち2
◇第3章 先生は親は
◇第4章 乗り越える若者
◇第5章 乗り越えるには


第1章 若者たち1

 命を絶つ子もいます。どうすればいいのでしょうか。いじめはなくせますか? 朝日新聞デジタルのアンケートに多くの回答が寄せられています。まずは、いじめについてのTV番組でMCを務めるAKB48の高橋みなみさん(24)と一緒に考えました。

傍観者は「小さな勇気」を/AKB48・高橋みなみさん
 小学校低学年の時、体が弱かったこともあり、いじめられました。「お前バカなんじゃねー」とか、ずっと言われて。給食を吐いてしまい、変なあだ名をつけられたこともある。すごく嫌だったけど、自分ではどうにもできなかった。親は先生に言ってくれたけど、それでいじめをやめるような子たちでもなかった。解決したのは、私をいじめる「ブーム」が去ったからです。
 中学生の時には、AKB48のオーディションに受かったことを親友に言い出せず、半年ぐらい無視されました。「なんで言わなかったのか」と、悲しかったんでしょうね。

◎きれいごと言いたくない
 きれいごとは言いたくない。いじめは、なくせないと思います。子どもが一つのクラスで生活する上で、誤解を招いたりとかいろんなことがある。大人の世界でも、人と人とがうまくいかないことがある。
 でも、なくせないと分かっているからこそ、逆にできることがある。いまこの瞬間にも、誰かがいじめられている。いじめが大きなニュースになったから、誰かが死んだからではなく、「いじめはなぜ起きるのか」という疑問を、ずっと持ち続けることはとても大事。「もし、いじめが起きたらどうしたらいいのか」を、学校生活の中で学ぶことが大事だと思います。それをみんなと一緒に考えていきたいと思って、番組をやっています。
 番組を見て、実際に話し合った学校がありました。そうすれば、いじめが起きたときに、「ああいう風に勉強したから、先生に言ってみようかな」と思うかもしれない。いじめは、みんなが経験する可能性がある。みんなが、加害者にも被害者にも傍観者にもなり得てしまうんです・・・

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