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朝日新聞社

我が心の猛虎戦士 80年の歴史を彩る阪神タイガース名選手の思い出

初出:2015年9月7日〜11月1日
WEB新書発売:2015年11月19日
朝日新聞

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 2015年に創設80周年を迎えた阪神タイガース。その栄光の歴史を彩ってきた名選手の思い出を、さまざまな年齢・職業のファンが万感の思いを込めて語ります。【登場する名選手たち】村山実、掛布雅之、藤村富美男、真弓明信、小林繁、藤田平、ランディ・バース、江夏豊、田淵幸一、金本知憲=敬称略

◇[村山実、背番号11]父と釘付け、気迫の投球
◇[掛布雅之、背番号31]笑顔と勝負強さキラリ
◇[藤村富美男、背番号10]「物干し竿」豪快本塁打
◇[真弓明信、背番号7]走攻守よし、映りもよし
◇[小林繁、背番号19]巨人に負けぬ気迫強烈
◇[藤田平、背番号6]自分に厳しい昭和の男
◇[ランディ・バース、背番号44]最強助っ人、守備も活躍
◇[江夏豊、背番号28]「三振とるぞ」ワクワク
◇[田淵幸一、背番号22]本塁打の放物線に夢中
◇[金本知憲、背番号6]新監督は「ほんまの鉄人」


[村山実、背番号11]父と釘付け、気迫の投球

丹波・山南で薬局経営 石塚正則さん(59)


 「見とけよ。つぎ三振とるぞ」。兵庫県丹波市山南町和田の薬局経営石塚正則さん(59)は、小学生の頃の父毅(たけし)さんの言葉を覚えている。居間のテレビで、マウンド上にいるのは阪神のエース村山実投手。長嶋茂雄、王貞治選手らが並ぶ巨人の強力打線を相手に、村山投手はよく三振を奪った。「ほらやった」。父と拍手して喜び合った。「村山投手はいつも闘志むき出し。ダイナミックな投げ方も表情も。僕らのミスタータイガースです」

 村山投手は住友工高(現在の尼崎市立尼崎双星高の前身)卒。1959年、関西大から阪神に入り、1年目から18勝を挙げ、最優秀防御率などのタイトルを獲得。エースとして活躍し、62、64年のリーグ優勝などに貢献した。数々のタイトルを取り、選手兼監督も務めた。通算222勝147敗、奪三振2271。61歳だった98年8月にがんで亡くなった。背番号11は永久欠番になっている。

 郷里を離れて大阪に住んだ大学時代、「盆と正月に実家で父とナイターを見るのがうれしかった」と石塚さん。毅さんは腎臓を患い95年に70歳で死去。後を継いだ店の壁には、遺影を阪神優勝時の写真と並べて掲げている。「巨人に立ち向かう村山投手の姿に勇気づけられた。あの闘志を、藤浪晋太郎投手ら今の選手も継いで欲しい・・・

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