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社会・メディア
朝日新聞社

外国人抜いたら友達少なくなる 多文化ライフの勧め

初出:2016年1月24日〜2月14日
WEB新書発売:2016年2月25日
朝日新聞

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 「大人になった時に知らない外国人と会っても話せる。日本人だと外国人を見たら怖い人たちと思うけど、そういうのがないと思う」――。愛知県知立市立知立東小学校は、全校児童304人の6割弱の178人が外国籍、出身は11カ国に及びます。多国籍ならではの苦労もありますが、子どもたちは大人以上に柔軟に適応しているようです。少子高齢化や国のあり方の変化で、身近に外国人がいる生活が徐々に当たり前になりつつあります。違う文化や価値観を持つ者どうしが、どうつきあっていけばいいのか? 朝日新聞デジタルのアンケート結果を元に、考えてみます。

◇第1章 共生のために
◇第2章 暮らしの中で
◇第3章 働く現場で
◇第4章 教育の現場から
◇第5章 壁を越えて


第1章 共生のために

 ご近所や職場、学校などで、外国出身の人たちと出会う機会が増えています。朝日新聞デジタルのアンケートには「多様性を尊重する社会に」という意見から「日本社会のルールを守って」という意見まで、たくさんの声が寄せられています。第1章は、ともに暮らす社会のあり方について寄せられた声を紹介します。

◎「違い認めて」「国の力に」
 アンケートには、さまざまな文化が共生する社会を目指すべきだという意見が多く寄せられました。

●「違いを認め、多様性に富んだ社会をつくることは日本にとって強みになる」(東京都・40代女性)

[海外から見れば]
●「幼少の頃から駐在員をしていた父と一緒に海外を回りました。世界に通じる国際国家となっていくには、治安が悪くなろうが摩擦が生じようが、それらと向き合い、乗り越えていくほかはありません。海外から見れば日本は相当、国際感覚のない国に見えています」(大阪府・50代男性)

[外国人のみならず]
●「『郷に入っては郷に従え』という考え方に対しては、大きな疑問を抱かざるをえない。それは外国人のみならず、住民それぞれに対して『郷』の価値観に従うことを強いる考え方だからだ。そもそも文化は流動的だし、グローバル化により価値観が多様化した世界に生きているのだから、それぞれの価値観の折り合いをどうやってつけるかを考えるべきだ」(京都府・20代男性)

[日本の発展のため]
●「経済と社会の活性化に役立つ。労働力になるだけでなく、消費者として国内市場の拡大にも役立つ。グローバル化の今日、日本に住む外国人が増えることは、異文化の中で活躍できる日本人の育成にも役立つ。日本の歴史を見ると、移入された文化は今日の日本の文化伝統の一部になっている」(長野県・60代男性)

[国レベルでも]
●「多文化共生には市民のボランティアや自治体の努力に頼るだけでなく、国レベルで人権や教育についての法制度の整備と社会統合政策が必要。真の多文化共生が実現できれば、日本に理解と愛着のある人材が社会の活力となり、文化的な豊かさ、グローバルな競争力の向上にもつながる。国際結婚も増えた今、『日本人=単一民族』幻想を脱し、偏狭な排除より、豊かな共生の道を選びたい・・・

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