世相・風俗
朝日新聞社

夫よりカレ…さみしかったの 私が不倫に陥るなんて

2016年07月07日
(7300文字)
朝日新聞

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 夫の転勤が決まり、会社を辞めてついていくことにした30代女性。自分の送別会の帰り道、上司に思わず抱きついた。心地いい。離れたくない。そう思った瞬間、キスされた。そこから理性がガラガラと崩れた。私、さみしかったんだ。彼には甘えられる、自分が出せる。不倫に陥るなんて、1ミリも考えてなかったのに――。なぜ夫じゃなくカレなのか。女性読者の不倫をめぐる切実な体験に迫ります。

◇許されぬ恋、私のキモチ
◇夫よりカレ、不倫のワケ
◇夫の裏切り、心に刺さる


許されぬ恋、私のキモチ

 不倫。いま世間を波立たせている言葉です。結婚という男女の形や、パートナーとの関係を見つめ直す切り口になると考えて、女子組で声を募ると、たくさんの投稿が届きました。なかでも多かった60代、70代の切実な体験に迫ります。

◎夫が20歳年下と交際、家から追い出したが
 《結婚46年目の主婦(67)は、まじめに働いて家を2回買った夫(73)を申し分のない人と思っていた。ところが2年前、20歳年下の女性と交際していることが発覚した》

 夫はネコ好きで公園にエサをやりに行っていました。女性とは公園で出会ったようです。女性は捨て犬を拾い、散歩させていた。それがわかるのは、だいぶ後です。
 定年直後、夫の様子がおかしくなりました。白髪頭に黒い粉をふり、オシャレして出かける。「外に行ったら下がピンピン」と宣言して外出したり、通帳を取りあげて「500万円をお前にやる」と言ったり。退職後は夫婦で旅行に行くはずなのに実現しない。家で夕食を食べることも少なくなり、一人暮らし用の家を探している気配もありました。
 夫は65歳のとき、縁結びで知られる島根県の出雲大社に1人で出かけました。聞けば、「家族の健康を祈った」と。でも私はずっと「犯人捜し」をしていました。同窓会か、それとも花見なのか。
 わかったのは2年前、ディスカウント店に夫婦で行ったときです。私がトイレから出ると、女性と親しげに話していました。女性はマスクをしていて顔がわかりませんでした。私は黙ってにらみつけました。夫はその場から逃げました。
 夫を問い詰めると、女性は20歳下で11年前に知り合ったと説明し、「好きになれば年の差は関係ない」「一生付き合う」とまくし立てました。けんかになって突き飛ばされた私は鼻の骨が折れました。
 私は夫を家から追い出しました。1週間ホテル住まいをして、戻ってきました。ほかに行くところがなかったようです。女性との交際もなくなったみたい。ふられたんでしょうね。「誰がジジイの相手をするねん!」と言ってやりました。昨年末には、「なんで結婚できんかったんかなあ」と私の隣でポツリ。
 年をとって裏切られるとこたえます。「金の卵」と言われて田舎から出てきて、互いに一目ぼれで2年付き合いました。夫はお金をためて私を車で迎えに来てくれたんです。
 でも、もう何も信じられない。離婚も考えたけれど、私1人では年金が少なくて生活できない。私もパートで20年働き、いまの家が気に入っているし、ここで死にたい。
 息子や娘も知っていて、「このまま我慢して、お父さんが死ぬの待ち」と言う。女性のことさえ口にしなければけんかにならないんだから、と。

◎同級生と月1回密会、トキメキが私の宝物
 《夫が亡くなり10年余。70代前半の女性は3年前の同窓会で半世紀ぶりに再会した同級生と交際中。彼には妻がいて、会うのは月1回だ。》

 「ドッジボールで派手にコケてたね」。彼ったら、高校時代の私のことをよく覚えていてくれて。当時おとなしくて目立たない人だったけれど、いまは体を鍛えていてガッシリと頼もしい。同窓会のあとご飯に誘われ、ホテルに行こうって。
 10年以上してないから、できないんじゃないかと不安だった。でも、だんだん感覚がもどって、いま50代のカラダだと自分で思うんです・・・

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夫よりカレ…さみしかったの 私が不倫に陥るなんて
216円(税込)

夫の転勤が決まり、会社を辞めてついていくことにした30代女性。自分の送別会の帰り道、上司に思わず抱きついた。心地いい。離れたくない。そう思った瞬間、キスされた。そこから理性がガラガラと崩れた。私、さみしかったんだ。彼には甘えられる、自分が出せる。不倫に陥るなんて、1ミリも考えてなかったのに――。なぜ夫じゃなくカレなのか。女性読者の不倫をめぐる切実な体験に迫ります。[掲載]朝日新聞(2016年4月19日、5月24日、6月21日、7300字)

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