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教育・子育て
朝日新聞社

東大一直線の終焉 東京5大学合格者の大半が首都圏高に

初出:2016年5月1日、8月30日
WEB新書発売:2016年7月21日
朝日新聞

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東京大など東京都内の有名5大学で、今春の入試合格者の75〜55%を首都圏の高校出身者が占め、30年間で約1・4倍に増えていることがわかりました。下宿生の経済負担増などが背景にありそうです。首都圏の大学が関東の「地方大学化」していきつつあるのはなぜなのか、調べてみました。

◇東京5大学合格、大半が首都圏高/東大・早慶など、30年で1.4倍
◇首都圏集中、画一化の懸念
◇地方の受験生、進む東京離れ/仕送り負担・少子化・地元志向
◇大学、少子化の荒波/増える「受験生好みの学部」


東京5大学合格、大半が首都圏高/東大・早慶など、30年で1.4倍

 東京大など東京都内の有名5大学で、今春の入試合格者の75〜55%を首都圏の高校出身者が占め、30年間で約1・4倍に増えていることがわかった。下宿生の経済負担増などが背景にあるとみられる。地方出身者の東京離れを食い止めようと、大学側は奨学金新設などの対策を始めている。

 進学情報誌を発行する大学通信と毎日新聞出版は毎年、主要大学の出身高校別合格者を調査。1986年と2016年のデータ(16年分は朝日新聞出版も調査に参加)を元に、東大、東京工業大、一橋大、早稲田大、慶応義塾大の合格者(早大と慶大は一般入試のみ対象)を分析した。
 その結果、首都圏(東京都、埼玉、千葉、神奈川県)の高校出身者は、東大は86年の47・3%に対し今春は55・2%。ほかは東工大61・6%→74・7%▽一橋大44・7%→69・4%▽早大51・8%→73・9%▽慶大56・0%→72・6%と、いずれも増えていた。
 東京地区私立大学教職員組合連合の15年度の調査では、都内で下宿する私大生への平均仕送り月額は86年度比で16%減少。一方で家賃は76%上がった。また、受験指導に力を入れる学校が多い私立中高一貫校は、全国の約4割が首都圏にある。高校関係者や専門家からは、こうしたことが影響しているとの指摘がある。
 学生の画一化などを懸念する大学側は、地方出身者の確保策に乗り出した。早大や慶大は近年、地方出身者向けの奨学金制度を新設している・・・

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