政治・国際
朝日新聞社

混迷する築地移転 何が起きているのか、イチから整理

初出:朝日新聞2016年9月28日〜10月5日
WEB新書発売:2016年11月2日
朝日新聞

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 築地から豊洲への市場移転を小池百合子都知事が延期した。豊洲市場の建設地は元々、東京ガスの工場で、1976年まで約20年間、石炭から都市ガスを製造。都は、なぜ汚染された豊洲への移転を決めたのか。建設費が5年間で3倍近い2747億円に膨らんだのはなぜか。その巨額の整備費を負担するのは誰なのか――。都によると、都税負担はなく、市場関係者の施設利用料の積立金や築地市場の売却益で賄うという。東京五輪への影響も含め、何が問題になっているのか、イチから整理した。

◇第1章 築地老朽化、広い代替地へ
◇第2章 整備費5884億円、着工前からなぜ急増?
◇第3章 東京五輪の「大動脈」に影響するの?
◇第4章 80年の「築地」ブランド、どうなるの?


第1章 築地老朽化、広い代替地へ

 「858億円もかけて土壌汚染対策をしているのに、安全性への疑問が絶えないのは一体何なのか」
 小池知事が移転延期を表明した2016年8月末の会見。理由の第一に挙げたのが「安全性への懸念」だった。



 豊洲市場は元々、東京ガスの工場だった。1976年まで約20年間、石炭から都市ガスを製造。その過程でヒ素を使い、発がん性物質のベンゼンやシアン化合物ができた。同社は「装置の損傷などで漏れ、土壌に浸透した」と推定する。
 都はなぜ、汚染された豊洲への移転を決めたのか。・・・

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混迷する築地移転 何が起きているのか、イチから整理
216円(税込)

築地から豊洲への市場移転を小池百合子都知事が延期した。豊洲市場の建設地は元々、東京ガスの工場で、1976年まで約20年間、石炭から都市ガスを製造。都は、なぜ汚染された豊洲への移転を決めたのか。建設費が5年間で3倍近い2747億円に膨らんだのはなぜか。その巨額の整備費を負担するのは誰なのか――。都によると、都税負担はなく、市場関係者の施設利用料の積立金や築地市場の売却益で賄うという。東京五輪への影響も含め、何が問題になっているのか、イチから整理した。(2016年9月28日〜10月5日、4800字)

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