社会・メディア
朝日新聞社

皇室はこれからどうなるの? これからの皇室を読み解く6つのポイント

2016年12月15日
(6600文字)
朝日新聞

このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年8月、天皇陛下が退位の意向をにじませるお気持ちを表明してから3カ月。政府の有識者会議によるヒアリングが始まりました。
そもそも天皇陛下のお仕事はどんなものなのか。退位が実現する場合、皇室の方々のお住まいや活動、代替わりに伴う儀式はどうなるのか。皇室のこれからを6つのポイントから考えます。

◇第1章 増える公務、多忙な日々
◇第2章 摂政を置くと不都合があるの?
◇第3章 元号選定や代替わりの儀式、変わる?
◇第4章 退位したらお住まいはどこに?
◇第5章 次の「皇太子」、不在になる?
◇第6章 女性皇族の役割は?


◇第1章 増える公務、多忙な日々


 82歳の天皇陛下は午前6時ごろ起床し、皇居・御所周辺を散策することを日課としている。その後、朝食をとり、新聞に目を通す。ここから、多忙な一日が始まる。
 たとえば2016年10月21日。午前、駐フィリピン大使から大統領来日の説明を受け、続けて国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会の各会長と会った。昼食後、保健文化賞受賞者をねぎらい、駐ヨルダン大使、宮内庁総務課長から説明を受けた後、書類を決裁する「執務」にかかった。
 陛下は即位から28年、こんな日々を過ごしてきた。宮内庁によると、15年は1年の約7割にわたる261日も活動した。側近によると、お務めがない日も、先々の行事や面会相手の資料に目を通している。
 天皇の活動は、(1)憲法に定められた「国事行為」(2)記念式典や行事出席などの「公的行為」(3)プライベートの外出や研究、宮中祭祀(さいし)などの「私的行為」に分けられる。宮内庁は(1)と(2)を「公務」と位置づける。

 国事行為には法律公布や国会召集などがあり、多いのは内閣から届く書類を決裁する「執務」だ。陛下は一つ一つに目を通し、署名や押印をする。15年は約1千件にのぼった。また、大使らも増加し、任命する認証官の人数も増えている。
 戦後、象徴となった天皇は憲法で「国事に関する行為のみ」を行うと定められている。加えて、天皇陛下は公的行為に精力的に取り組んできた。勲章受章者らから皇居であいさつを受ける「拝謁(はいえつ)」は現在、年約100回ほど。国民体育大会や全国植樹祭などの行事で、15年は15県29市11町(静養を除く)に足を運んだ。・・・

続きを読む

この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

皇室はこれからどうなるの? これからの皇室を読み解く6つのポイント
216円(税込)

2016年8月、天皇陛下が退位の意向をにじませるお気持ちを表明してから3カ月。政府の有識者会議によるヒアリングが始まりました。 そもそも天皇陛下のお仕事はどんなものなのか。退位が実現する場合、皇室の方々のお住まいや活動、代替わりに伴う儀式はどうなるのか。皇室のこれからを6つのポイントから考えます。[掲載]朝日新聞(2016年11月9日〜11月17日、6600字)

    ビューアで読む

    スマートフォン、iPadでも読めますこの商品のアドレスをメールで送る

    Facebookでのコメント

    ご利用上の注意

    • WEB新書は、インターネットにつないだパソコン、iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどインターネットブラウザを搭載した情報端末からの閲覧に対応しています。携帯電話からの閲覧には対応していません。
    • WEB新書は、著作権保護のためパソコンのローカル環境への保存はできない仕様となっています。あらかじめご了承ください。
    • WEB新書の購読には指定の料金が必要です。料金は商品のご購読時に1回発生します。ご購読後は何度でも繰り返しご覧いただけます。商品の閲覧権は1年間保証されます。ただし、著作権者や出版社などの事情により、販売停止や閲覧停止になる場合があります。
    • WEB新書の料金のお支払いはクレジットカードでの決済となります。朝日新聞社が提供する課金・認証サービス「朝日ID」への会員登録および、購読手続きが必要です。
    • WEB新書の購読に伴う取引は、「朝日ID」を運営する朝日新聞社とお客様との間のお取引になります。
    • 購読手続きが完了した商品は、商品の記事を全文閲覧することができます。購読期間中は「マイWEB新書」に保存され、何度でも閲覧することができます。マイWEB新書へのアクセスおよび、商品の閲覧には「朝日ID」へのログインが必要です。
    • WEB新書のサービスの内容や購入手続きに関して不明な点は、こちらの問い合わせ窓口よりお願いいたします。

    このページのトップに戻る