政治・国際
朝日新聞社

整備新幹線はこの先どうなるのか FGTから並行在来線まで

初出:朝日新聞2016年12月16日〜12月23日
WEB新書発売:2017年1月19日
朝日新聞

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 北海道(青森市―札幌市)、東北(盛岡市―青森市)、北陸(東京都―大阪市)、九州(福岡市―鹿児島市、福岡市―長崎市)の5線は「整備新幹線」と呼ばれる。整備新幹線は大都市と地方都市を結ぶため、巨額投資に見合う経済効果への疑問、公共事業への納税者の厳しい目もあり、着工はゆっくり進んだ。だが、近年、風向きが変わりつつある。東日本大震災後、災害対策に役立つ公共事業の再評価が進む中、再び国の積極姿勢が目立つようになってきた。果たして、これ以上の新幹線整備に問題はないのか? 地方創生、並行在来線、フリーゲージトレイン、着工基準など、整備新幹線のしくみや課題を読み解きます。

◇第1章 全国5線、建設に政治の力
◇第2章 「地方創生」につながるの?
◇第3章 延伸ルート決まった北陸、着工はまだ先?
◇第4章 フリーゲージトレイン、実現するの?
◇第5章 並行する在来線はどうなるの?


第1章 全国5線、建設に政治の力

 東京・永田町の会議室に2016年11月下旬、与党の国会議員が集まった。北陸新幹線の延伸ルート(敦賀―新大阪)を話す検討委員会だ。呼ばれたJR西日本の来島達夫社長に、自民党のベテラン議員が告げた。
 「JRの意向はあるだろうが、ルートを決めるのはあくまで政治の場だ」
 整備新幹線と呼ばれる北海道(青森市―札幌市)、東北(盛岡市―青森市)、北陸(東京都―大阪市)、九州(福岡市―鹿児島市、福岡市―長崎市)の5線のあり方を象徴する言葉だ。当初から建設の推進力は政治だった。



 かつて政治家は新幹線構想に冷淡だった。自動車の普及で、鉄道は衰退するとみていた。だが、国鉄が1964年に東海道新幹線を開業すると、その集客力をみて態度を変える・・・

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整備新幹線はこの先どうなるのか FGTから並行在来線まで
216円(税込)

北海道(青森市―札幌市)、東北(盛岡市―青森市)、北陸(東京都―大阪市)、九州(福岡市―鹿児島市、福岡市―長崎市)の5線は「整備新幹線」と呼ばれる。整備新幹線は大都市と地方都市を結ぶため、巨額投資に見合う経済効果への疑問、公共事業への納税者の厳しい目もあり、着工はゆっくり進んだ。だが、近年、風向きが変わりつつある。東日本大震災後、災害対策に役立つ公共事業の再評価が進む中、再び国の積極姿勢が目立つようになってきた。果たして、これ以上の新幹線整備に問題はないのか? 地方創生、並行在来線、フリーゲージトレイン、着工基準など、整備新幹線のしくみや課題を読み解きます。 (2016年12月16日〜12月23日、5300字)

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