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医療・健康
朝日新聞社

帯状疱疹は疲れた時に 体内に潜む水ぼうそうウイルス

初出:2017年1月9日〜1月13日
WEB新書発売:2017年2月9日
朝日新聞

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 水ぼうそうのウイルスは、治った後も体内に潜んでおり、ストレスや疲れ、加齢などで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化、皮膚に発疹や水ぶくれの症状をもたらす。水ぼうそうにかかった人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があるのだ。強い痛みを放置しておくと、神経が傷つき、慢性的な痛みが残ることも。左腰にチクチクとした痛みを感じた46歳男性の体験をもとに、対処法などを紹介する。

◇第1章 左腰に発疹、不安的中
◇第2章 「痛いっ」…職場で電車で
◇第3章 麻酔薬で痛み和らぐ
◇第4章 1カ月ぶり、息子と風呂
◇第5章 早めに治療、痛み抑えて


第1章 左腰に発疹、不安的中

 大阪府岸和田市に住む医療法人職員の前田金美(まえだかなみ)さん(46)は2016年10月、左腰のあたりに異変を感じた。指先でふれると、長さ1、2センチほどの小さな膨らみが三つ並んでいた。鏡に映してみると、赤い発疹ができていた。
 5日ほど前からチクチクとした痛みがあった。入浴の際、服を脱ぐと擦れて痛んだ。「疲れが出ているのかも。持病の腰痛かな」。いつも通り背中に湿布を貼って過ごした。
 「それ、ヘルペスじゃない?」。発疹を見て看護師の妻(38)が言った。ヘルペスウイルスの一種が起こす帯状疱疹(ほうしん)を疑っていた。
 土曜の夜で、近くの皮膚科診療所は閉まっていた。時間外診療のある病院を探して受診すると、内科医に「ヘルペスではないと思う」と否定された。ただ、念のため休み明けに皮膚科を受診するよう指示された。帰宅して医師の言葉を伝えると、妻は「本当?」と納得がいかない様子だった。
 「帯状疱疹」「ヘルペス」「薬」……。自宅のパソコンでネット検索した。患者のブログや病院のウェブサイトで病状や病気の説明を読んだ。
 過去にかかった水ぼうそうのウイルスは、治った後も体内に潜んでいる。免疫力が落ちてウイルスが再び活発化すると、皮膚に発疹や水ぶくれの症状をもたらす。水ぼうそうにかかった人は誰でも帯状疱疹を発症する可能性がある。



 前田さんは、これまで水ぼうそうになった記憶はなかった。しかし、「もし帯状疱疹だったら」と考えると、生後10カ月の長男にうつしてしまわないかと不安になった。この日、風呂は最後に入った。
 月曜の昼休み、勤務先近くの皮膚科クリニックを訪ねた。シャツをまくり上げて背中を見せた途端、男性医師は「帯状疱疹です」と告げた・・・

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