医療・健康
朝日新聞社

細菌性髄膜炎、生後5カ月で発症 鼻やのどの常在菌で

2017年02月23日
(4700文字)
朝日新聞

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 早朝にぐずる生後5カ月の息子を抱き上げると、体が熱いのに気付いた。鼻やのどに常在する細菌が血液中に入り、脳を包む髄膜に炎症を起こす病気「細菌性髄膜炎」だった――。13歳になった息子世生さんは、自分で立つこともできず、言葉も話せない。リハビリは今も続く。母美紀さんは、海外ではワクチンの普及でこの病気が激減していることを知り、署名運動を開始、ワクチン承認と定期接種を実現させた。後半の情報編では、成人のかかる細菌性髄膜炎についても解説する。

◇第1章 生後5カ月、突然の高熱
◇第2章 呼吸器つけ、けいれん治療
◇第3章 2歳、やっと笑顔戻った
◇第4章 ワクチン定期接種が実現
◇第5章 小児の発症数、大幅減


第1章 生後5カ月、突然の高熱

 大阪市東成区の田中世生(たなかせい)さん(13)は、肢体不自由児が通う大阪府立光陽支援学校中学部の1年生だ。
 自分で立ったり歩いたりすることはできず、食事の時は細かくきざんだ食べ物を口まで運んでもらう。言葉は話せず、難聴で、時々てんかんの発作も起きる。頭にたまる髄液が脳を圧迫しないよう、体内に埋め込まれた管を通しておなかの中に流している。
 さまざまな障害を負う原因になったのは生後5カ月で発症した細菌性髄膜炎だった。鼻やのどに常在する細菌が血液中に入り、脳を包む髄膜に炎症を起こす病気だ。
 世生さんが突然、高熱を出したのは2004年5月17日。首が据わり、保育園に通うようになって1カ月半ほどたった月曜日だった。この日の早朝、母親の美紀(みき)さん(45)がぐずる世生さんを抱き上げ、体が熱いのに気づいた。熱を計ると、38・4度。美紀さんは勤め先の会社を休んだ。
 午後になると、ミルクを飲む量が減ってきた。近所の診療所に連れていくと、医師は「おたふくかぜかもしれない」と言った・・・

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細菌性髄膜炎、生後5カ月で発症 鼻やのどの常在菌で
216円(税込)

早朝にぐずる生後5カ月の息子を抱き上げると、体が熱いのに気付いた。鼻やのどに常在する細菌が血液中に入り、脳を包む髄膜に炎症を起こす病気「細菌性髄膜炎」だった――。13歳になった息子世生さんは、自分で立つこともできず、言葉も話せない。リハビリは今も続く。母美紀さんは、海外ではワクチンの普及でこの病気が激減していることを知り、署名運動を開始、ワクチン承認と定期接種を実現させた。後半の情報編では、成人のかかる細菌性髄膜炎についても解説する。(2017年1月16日〜1月20日、4700字)

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