教育・子育て
朝日新聞社

育休明け干され続けた 解雇・降格・飼い殺しのパタハラ黙示録

2017年03月02日
(7100文字)
朝日新聞

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 「席はここね。またやること決まったら言うから」。育休から復帰した、東京のエンターテインメント会社に勤める男性は上司にこう告げられた。「担当が決まってないのか」と思ったが、その後、二度と仕事が回ってくることはなかった。積み上げてきたものを、育休ですべて失った――。「うちの会社に育休なんてねーよ、バーカ」「(左遷先に)行くか辞めるか。行かないならクビだから」。子育てに積極的に関わろうとする男性に対して嫌がらせや不利益な扱いをする「パタニティーハラスメント(パタハラ)」がやみません。裁判に至る例まで出てきています。現状と改善に向けた動きをレポートします。

◇第1章 父の育休、職場の壁/申請不受理・昇進に不利益…「パタハラ」
◇第2章 風土変われば育休すんなり/パパの子育て参加、取り組む企業
◇第3章 育休明け、干され続けた/復職しても元の仕事なし
◇第4章 育休・時短でも昇進の道/働き方を効率重視に・会社も両立支援


第1章 父の育休、職場の壁/申請不受理・昇進に不利益…「パタハラ」


◎「1年休む意味、分かってる?」
 「これ、何? 男は育休なんて取れないから」
 東京のメディア関連企業に勤める男性(35)は3年前の暮れ、上司に育児休業の申請書類を持って行くと、一言で突き返された。妻が出産後の早い職場復帰を望んでいたため、次女の出産にあわせて自分が1年休むつもりでいた。
 理解のない上司の態度はある程度覚悟はしていた。毎週上司のもとに通い、就業規則片手に制度を説明してお願いした。
 それでも、「1年休むってどういうことかわかってる?」「奥さん、いるでしょ?」。繁忙期に限った出勤や、細切れでの休みなど細かな条件を何度も「逆提案」された。同期の女性が同じく1年間の育休を申請したときは、するっと受理されていたのに・・・

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育休明け干され続けた 解雇・降格・飼い殺しのパタハラ黙示録
216円(税込)

「席はここね。またやること決まったら言うから」。育休から復帰した、東京のエンターテインメント会社に勤める男性は上司にこう告げられた。「担当が決まってないのか」と思ったが、その後、二度と仕事が回ってくることはなかった。積み上げてきたものを、育休ですべて失った――。「うちの会社に育休なんてねーよ、バーカ」「(左遷先に)行くか辞めるか。行かないならクビだから」。子育てに積極的に関わろうとする男性に対して嫌がらせや不利益な扱いをする「パタニティーハラスメント(パタハラ)」がやみません。裁判に至る例まで出てきています。現状と改善に向けた動きをレポートします。(2016年10月24日〜2017年1月23日、7100字)

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