政治・国際
朝日新聞社

林彪事件の闇をたどる 中国・文化大革命の狂気

2017年03月09日
(12300文字)
朝日新聞

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 かつて中国ナンバー2で、毛沢東の後継者とも言われた林彪(りんぴょう)。1971年秋、クーデター計画が発覚して旧ソ連への亡命途中、モンゴルで航空機墜落のため死亡したとされるが、その死はいまだに謎に包まれている。当時は文化大革命(文革)の最中だが、文革のいかがわしさ、中国共産党政権の権力闘争の激しさをうかがわせた事件でもあった。2年ほど前に発売して好評だった「林彪事件の真相」に続き、同事件を再びリポートする。中国は今でもあまり変わらない?

◇第1章 あれでもう、崇拝はできない
◇第2章 ソ連軍が先に現場に着いたわけ
◇第3章 草原に残る小さな金属片
◇第4章 避暑地のストーリーは事実か
◇第5章 他の最高幹部も同意していた
◇第6章 毛が「山を下りる」会議は一転
◇第7章 毛を恐れて?地下司令部
◇第8章 毛にあてた「最後の叫び」
◇第9章 特別列車は3本走った
◇第10章 毛は勝って「老け込んだ」


◇第1章 あれでもう、崇拝はできない


 北京市中心部に「毛家湾(マオチアワン)」と呼ばれる一角がある。
 看板は何も出ていない。しかし、中国の人々の多くは、そこがかつて毛沢東の後継者とされた国家ナンバー2の高官、林彪(りんぴょう)の住居であったことを知っている。
 林彪は1971年9月13日未明、乗っていた専用機がモンゴルで墜落し、死亡した。クーデター計画が発覚し、妻子とともにソ連への亡命を試みたとされる。
 この「林彪事件」と呼ばれる異常な出来事は、いまだ解明されない多くのナゾを抱えたまま、中国共産党の歴史の闇のなかにある。
 2014年10月、私は事件のナゾを追った「林彪事件をたどって」を連載した。それから2年余り。再び、この事件について書きたいと思う。
 昨年は、1千万人の死者を出したともいわれる文化大革命の発動から50年という節目の年だった。この異常な歴史について、関係者に取材をするなかで、林彪事件がいまだに中国人の心に深く刺さったままであることを痛感した。・・・

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林彪事件の闇をたどる 中国・文化大革命の狂気
216円(税込)

かつて中国ナンバー2で、毛沢東の後継者とも言われた林彪(りんぴょう)。1971年秋、クーデター計画が発覚して旧ソ連への亡命途中、モンゴルで航空機墜落のため死亡したとされるが、その死はいまだに謎に包まれている。当時は文化大革命(文革)の最中だが、文革のいかがわしさ、中国共産党政権の権力闘争の激しさをうかがわせた事件でもあった。2年ほど前に発売して好評だった「林彪事件の真相」に続き、同事件を再びリポートする。中国は今でもあまり変わらない?[掲載]朝日新聞(2017年1月16日〜1月27日、12300字)

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