経済・雇用
朝日新聞社

柔らかな抵抗 習近平体制を揺るがす中国既得権層の不満

初出:朝日新聞2017年2月14日〜2月15日
WEB新書発売:2017年3月16日
朝日新聞

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経済の減速感が強まり、先行きの不透明感が高まる中、「反腐敗」を掲げた中国・習近平体制の統制の手が、これまで比較的政府の自律性が認められてきた経済分野にも及んできた。その結果、改革派と目された人物の退職や、時代錯誤な「指導」の乱発が相次いだ。中国はこれからどうなるのか? 視界不良な先途を読み解く。

◇第1章 鈍る成長、改革は「リスク」
◇第2章 反腐敗に「軟らかな抵抗」


◇第1章 鈍る成長、改革は「リスク」


◎名物閣僚、早すぎる退任
 拍手はしばらく、鳴りやまなかったという。
 2016年11月10日、北京市西部にある中国財務省の講堂で開かれた楼継偉(ロウチーウェイ)財務相の退任セレモニー。堅苦しい雰囲気が続く中国の役所の式典で、社交辞令ではなく、出席者が時間を忘れて拍手をするのは珍しい。
 改革派で、名物閣僚といわれた楼氏の退任は、想定よりも早かった。16年11月末には京都を訪れ、麻生太郎財務相と対談することまで内定しており、「寝耳に水」(外交筋)の交代劇だった。拍手は、楼氏を惜しむ気持ちだけでなく、「(出席した)幹部にだって覚悟がある」と同省関係者が言うように、無言の抗議の意もあったのかもしれない。・・・

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柔らかな抵抗 習近平体制を揺るがす中国既得権層の不満
216円(税込)

経済の減速感が強まり、先行きの不透明感が高まる中、「反腐敗」を掲げた中国・習近平体制の統制の手が、これまで比較的政府の自律性が認められてきた経済分野にも及んできた。その結果、改革派と目された人物の退職や、時代錯誤な「指導」の乱発が相次いだ。中国はこれからどうなるのか? 視界不良な先途を読み解く。(2017年2月14日〜2月15日、6900字)

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