経済・雇用
朝日新聞社

73歳のホームヘルパー 「下流老人」が老人を介護する時代

2017年03月23日
(4900文字)
朝日新聞

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「年金だけじゃ食べていけない。本当に下流老人になっちゃった」「まさか老後にこんな働くなんて思ってなかった」。ホームヘルパーとして働く73歳の女性はこう語った――。少子高齢化と細る年金。生活費を賄うため、「生涯勤労社会」がいやおうなく現実化しつつある。働き続ける高齢者は、この現実をどう受け止めているのか。時代の風景を功罪併せて見つめたルポ。

◇第1章 下流老人になっちゃった
◇第2章 貯金切り崩し暮らす毎日
◇第3章 「人生楽しむ」収入落とせず
◇第4章 頼りにされている、やりがい


第1章 下流老人になっちゃった


◎70歳超えてヘルパー資格取得
 週に3日、埼玉県川口市の女性(73)は、自転車で20分ほどかけてさいたま市内に向かう。ホームヘルパーとして働くために。


 介護を必要とする人の食事をつくったり、室内の掃除をしたりする訪問介護。70歳のときに腰を痛めたため、1日2時間が限度。月収は2万円ほどだ。
 「それでも、年金だけじゃ食べていけない。本当に下流老人になっちゃった」
 20代で結婚。夢のマイホームを手に入れ、東京都から埼玉県川口市に移り住んだ。30代で夫と離婚。事務職員をしながら、女手一つで3人の子どもを育て上げた。
 子どもたちが成人し、ようやく自分の時間がつくれると思ったが、手元に残ったのはわずかな貯金と住宅ローン。仕事を続けざるを得なかった。
 勤め先の社団法人の定年は60歳。再雇用制度を利用して64歳まで働いた。住宅ローンが残っていたためもっと働きたかったが、これ以上は雇えないと言われた・・・

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73歳のホームヘルパー 「下流老人」が老人を介護する時代
216円(税込)

「年金だけじゃ食べていけない。本当に下流老人になっちゃった」「まさか老後にこんな働くなんて思ってなかった」。ホームヘルパーとして働く73歳の女性はこう語った――。少子高齢化と細る年金。生活費を賄うため、「生涯勤労社会」がいやおうなく現実化しつつある。働き続ける高齢者は、この現実をどう受け止めているのか。時代の風景を功罪併せて見つめたルポ。(2016年12月6日〜12月9日、4900字)

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