医療・健康
朝日新聞社

誕生日祝いのユッケ、次男の死 腸管出血大腸菌で脳症に

初出:朝日新聞2017年1月23日〜1月27日
WEB新書発売:2017年3月23日
朝日新聞

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 中学2年生だった久保大貴さんは、14歳の誕生日のお祝いに、家族4人で焼き肉店を訪れた。1皿280円のユッケも食べた。翌日に嘔吐。脳症で脳のしわがなくなるほど腫れ、大貴さんは半年後、亡くなった――。2011年に富山県や福井県などの焼き肉チェーン店でユッケを食べた客ら181人が食中毒になり、5人が死亡した事件。生肉を食べていない人からも腸管出血性大腸菌が見つかり、生肉で汚染したサラダなどを食べて感染したとみられている。「生肉と他の食材の包丁・まな板を分ける」など、家庭での予防法も紹介する。

◇第1章 誕生日祝う焼き肉、暗転
◇第2章 激痛、腎機能も悪化
◇第3章 全身けいれん、脳に腫れ
◇第4章 次男の死の責任、どこに
◇第5章 生肉、十分加熱し滅菌を


第1章 誕生日祝う焼き肉、暗転

 富山県小矢部市の自営業、久保秀智(くぼひでのり)さん(54)は2011年4月22日、自宅から車で約20分の焼き肉店「焼肉酒家えびす砺波店」(当時)に家族4人で訪れた。



 前日は次男大貴(ひろき)さんの14歳の誕生日だった。この日はお祝いのため、家族で外食する約束だった。
 「大貴、何食べたい?」
 久保さんが尋ねると、大貴さんは「焼き肉!・・・

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誕生日祝いのユッケ、次男の死 腸管出血大腸菌で脳症に
216円(税込)

中学2年生だった久保大貴さんは、14歳の誕生日のお祝いに、家族4人で焼き肉店を訪れた。1皿280円のユッケも食べた。翌日に嘔吐。脳症で脳のしわがなくなるほど腫れ、大貴さんは半年後、亡くなった――。2011年に富山県や福井県などの焼き肉チェーン店でユッケを食べた客ら181人が食中毒になり、5人が死亡した事件。生肉を食べていない人からも腸管出血性大腸菌が見つかり、生肉で汚染したサラダなどを食べて感染したとみられている。「生肉と他の食材の包丁・まな板を分ける」など、家庭での予防法も紹介する。(2017年1月23日〜1月27日、4800字)

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