経済・雇用
朝日新聞社

週休3日制の現実味 70年代にも議論、導入企業に聞く

初出:朝日新聞2017年2月22日、2016年10月26日、11月12日、2014年4月26日
WEB新書発売:2017年3月30日
朝日新聞

このエントリーをはてなブックマークに追加

IT大手ヤフーが導入検討を始めたことで注目されている週休3日制。しかし、調べてみると1970年代、むしろ今より現実味のある未来として語られていた。ヤフーのAI(人工知能)を活用し、業績や給料を落とさずに週休3日制にする構想や、2013年に導入した「アキ工作社」(大分県国東市)の取り組みを紹介。朝日新聞読者モニターには「働き方改革」として歓迎するか、アンケート調査した。

◇第1章 週休3日、過疎地の企業/「国東時間」1日は自分磨き
◇第2章 発想勝負…だから週休3日制/ヤフー検討「業績・給料そのまま」
◇第3章 週休3日制、歓迎しますか?
◇第4章 週休三日制 人類のすばらしい発明か?


第1章 週休3日、過疎地の企業/「国東時間」1日は自分磨き

 都会とは違う別の働き方があってもいい――。九州の北東端にぽっこりと突き出た国東(くにさき)半島の過疎化が進む小さな集落。ここで廃校になった小学校を社屋にする「アキ工作社」(大分県国東市)が週休3日制を始めたのは、2013年6月のことだ。その思いは、地域に広がった。


 段ボール製の模型などを製造販売するアキ工作社は、米グーグル社や世界的ブランドへの納入実績もある従業員8人の会社だ。
 営業を担当する森山長英(43)には、週末3日間の休み方に流儀がある。2日間は家族とゆっくり。残る1日は自社製品の売り場を見るため、各地を巡る。「客目線で回ると、各店の売り方から発見も多い」。かつて勤めていた大阪の会社では、終電帰りの毎日だった。いまは金曜を休んでも「営業的には機会損失は感じない」と言い切る。
 「東京と国東では生き方も別々でいい。国東らしい豊かな生活ができるよう、ビジネスも組み立て直そうと考えた」と、社長の松岡勇樹(54)は言う。週休3日を導入したきっかけは、売上高が初めて前年割れしたことだ。「たくさん作ってたくさん売れば、売上高は増える。だが従業員のモチベーションは下がる」と考えた松岡がひらめいたのが、「たくさん働かない」という逆転の発想。「従業員はスキルアップや地域貢献のために時間を使って欲しい」。それが仕事の効率化や創造力のアップに還元され、業績向上にもつながるという理屈だ・・・

購入する

この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

週休3日制の現実味 70年代にも議論、導入企業に聞く
216円(税込)

IT大手ヤフーが導入検討を始めたことで注目されている週休3日制。しかし、調べてみると1970年代、むしろ今より現実味のある未来として語られていた。ヤフーのAI(人工知能)を活用し、業績や給料を落とさずに週休3日制にする構想や、2013年に導入した「アキ工作社」(大分県国東市)の取り組みを紹介。朝日新聞読者モニターには「働き方改革」として歓迎するか、アンケート調査した。(2017年2月22日、2016年10月26日、11月12日、2014年4月26日、6000字)

    スマートフォン、タブレットでも読めます。

    Facebookでのコメント

    このページのトップに戻る