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朝日新聞社

年金減額で高齢者は大丈夫か 年金制度改革がわかる8章

初出:朝日新聞2017年1月18日〜28日
WEB新書発売:2017年6月8日
朝日新聞

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公的年金の支給額を抑制する新しいルールが盛り込まれた年金制度改革法が2016年12月に成立しました。深刻さを増す少子高齢化を背景に、将来世代が受け取る年金の財源を確保する狙いが込められていますが、高齢者の生活は大丈夫でしょうか? 年金改革の現状を8章に分けてわかりやすくお伝えします。


第1章 新しい年金減額ルールとその背景

 「年金の少ない人が、ぱっぱかぱっぱか下げられたら、どうすんの。飲まず食わずで死んでいけ、ってことになっちゃう」
 今月9日の昼下がり。東京都調布市で一人暮らしをする上野ミツ子さん(83)は、近所の人たちを集めて定期的に開いている交流サロンで不満を漏らした。
 上野さんは亡き夫と青果店を営んできた。今は毎月4万5千円の国民年金を受け取っており、年金のニュースに関心を寄せている。
 2021年度から適用される新しいルールでは、現役世代の賃金が下がれば物価にかかわらず年金の支給額は減る。物価も賃金も下がれば、より下がった方に合わせて少なくなる。支給額を減らすことで財源を浮かせ、その分を将来世代の支給に回す狙いがある。
 近くに住む坂本サト子さん(79)は「私に言わせれば、私たちが背負ってきたから今がある」と応じた。高齢者が受け取る年金の財源となる保険料は、その時々の現役世代が負担する。坂本さんには、上の世代を支えてきた自負がある。・・・

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年金減額で高齢者は大丈夫か 年金制度改革がわかる8章
216円(税込)

公的年金の支給額を抑制する新しいルールが盛り込まれた年金制度改革法が2016年12月に成立しました。深刻さを増す少子高齢化を背景に、将来世代が受け取る年金の財源を確保する狙いが込められていますが、高齢者の生活は大丈夫でしょうか? 年金改革の現状を8章に分けてわかりやすくお伝えします。(2017年1月18日〜28日、9100字)

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