政治・国際
朝日新聞社

「自分らしさ」から考える憲法 恋愛禁止からPTA不加入まで

初出:朝日新聞2016年11月3日〜11月5日
WEB新書発売:2017年6月8日
朝日新聞

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ふだんは身近に感じにくい憲法。ところが、「自分らしく生きたい」という思いが壁にぶつかったとき、守ってくれたり、考えるきっかけになったりすることがある。2016年11月3日で公布から70年を迎えた憲法の価値を、身近な話題から改めて考えてみます。

◇第1章 職場でひげ「認めて」
◇第2章 家族のかたち、向き合う
◇第3章 「これって変」バイト声上げ
◇第4章 恋愛の自由、アイドルにも
◇第5章 PTA、入らない自由も
◇第6章 憲法の理想、歌い続ける


第1章 職場でひげ「認めて」

 大阪市営地下鉄の運転士の河野英司さん(54)は2016年11月2日の朝、自宅でいつも通り口のまわりのひげを短く整えた。20代で先輩に影響されて生やすようになり、ひげ姿での乗務は20年以上。「自分にはひげが合ってるし、あるのが当たり前」
 ところが、橋下徹・前市長時代の2012年、市交通局は乗客に好感を持ってもらう狙いで職員の身だしなみ基準を作り、「ひげは伸ばさず、きれいに剃(そ)ること」と規定。河野さんも上司から剃るように指導された。だが、手入れを怠ったこともなく納得できない。「ひげを生やす自由があるのでは」と従わなかった。その後、5段階の人事評価は2年連続で最低とされた。
 2016年3月、ひげを認める職場環境や慰謝料を市に求める訴訟を大阪地裁に起こした。そのよりどころとしたのが憲法13条。個人の尊重や幸福追求の権利を定めた条項だ。・・・

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「自分らしさ」から考える憲法 恋愛禁止からPTA不加入まで
216円(税込)

ふだんは身近に感じにくい憲法。ところが、「自分らしく生きたい」という思いが壁にぶつかったとき、守ってくれたり、考えるきっかけになったりすることがある。2016年11月3日で公布から70年を迎えた憲法の価値を、身近な話題から改めて考えてみます。(2016年11月3日〜11月5日、5400字)

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