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朝日新聞社

甲子園「怪物」伝説 清宮、江川、松坂、板東、松井

初出:朝日新聞2017年7月19日〜25日
WEB新書発売:2017年8月24日
朝日新聞

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 清宮幸太郎、江川卓、松坂大輔、板東英二、松井秀喜……夏の全国高校野球選手権の歴史は、さまざまな「怪物」選手たちにいろどられている。99回目という節目に、各時代に強烈な印象を残した「怪物」たちを振り返った。

◇第1章 闘争心と目配り、楕円球から
◇第2章 天竜川の対岸、石が届いた
◇第3章 「一番風呂のマツ」の転機
◇第4章 第九と「いただきさん」の地で
◇第5章 ゴジラのアーチで雨漏りに


第1章 闘争心と目配り、楕円球から

 99回目を迎えた夏の全国高校野球選手権。東・西東京大会は早稲田実業高等部の野球部主将、清宮幸太郎選手(18)の選手宣誓で幕を開けた。
 「宣誓 私たちは野球を愛しています」
 高校進学前から注目され、行く先々で観客を集め、その中で本塁打を打ち続けてきた。今夏も2戦連発で高校通算は105本。選手宣誓をすれば心憎い内容を考え、よどみなく、ハキハキと唱える。
 新時代のスマートな強打者は、どうやって生まれたのか。原点を探ろうと、東京都杉並区へ向かった。
 早稲田大学上井草グラウンド。ラグビー部の練習場として、2002年に完成した。当時の監督は清宮克幸さん(50)。幸太郎選手の父だ。翌03年にはこの施設を使った地域密着型のスポーツクラブ「ワセダクラブ」が発足。そのラグビースクールに、幼き日の幸太郎少年も通った。
 6月中旬の日曜日、300人を超える子どもたちが楕円(だえん)球を追いかけていた。「幸太郎が初めて来たのは幼稚園児のとき」とスタッフが教えてくれた。ラグビーボールを蹴らせたら、小学生より遠くへ飛ばして周囲を驚かせた。
 軟式野球と並行し、小学4年まで通った。「バカでかくて、足が速くて、1学年上のチームに入れても、幸太郎の独壇場になっていた」と後藤禎和理事(50)は懐かしむ。克幸さんの同期で、自身も早大の監督を務めた人だ。「だけど、やんちゃ盛りだから、思うようにいかず、かんしゃくを起こすこともあった・・・

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甲子園「怪物」伝説 清宮、江川、松坂、板東、松井
216円(税込)

清宮幸太郎、江川卓、松坂大輔、板東英二、松井秀喜……夏の全国高校野球選手権の歴史は、さまざまな「怪物」選手たちにいろどられている。99回目という節目に、各時代に強烈な印象を残した「怪物」たちを振り返った。(2017年7月19日〜25日、6200字)

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