政治・国際
朝日新聞社

政務活動費の深すぎる闇 領収書偽造、妻の会社と契約…埼玉の実態

初出:朝日新聞2017年8月13日〜17日
WEB新書発売:2017年9月7日
朝日新聞

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地方議員の調査研究活動のため、議員に対して歳費とは別に支給される政務活動費(2012年以前は「政務調査費」)を不正受給する例が全国各地で後を絶たない。埼玉県では、2017年7月、市民団体の追及を受けて県議が辞職した。いったい、何にどう使われているのか。2016年度分の資料約3万枚を読み解き、政活費の実態に迫った。

◇第1章 「使い切り」/チラシ領収書、3月に集中
◇第2章 ガソリン代の空白期間/開会中、代わりの「交通費」
◇第3章 公私の区別/契約結び妻の会社に賃料
◇第4章 購入に使えない/車リース、交通費の6割
◇第5章 「本来の仕事」は/調査研究費、4%のみ


第1章 「使い切り」/チラシ領収書、3月に集中

 沢田力(つとむ)元県議の政活費不正受給は、自らの政治活動を紹介するチラシなどに使う「広報費」で起きた。沢田氏は所属していた自民党県議団の調査に、チラシの配布代として2011年から16年で領収書8枚約550万円分の偽造を認めた。うち5枚約418万円分は、「3月31日」が3枚、「3月30日」が1枚、「3月29日」が1枚と、年度末ぎりぎりの日付だった。
 沢田氏を刑事告発した狭山市民オンブズマンの田中寿夫代表は「政活費を県に返還したくなくて、使い切ったことにするため偽造したのだろう」と推測する。

 広報費は16年度、全8会派(年度末には6会派)で計約1億8124万円使われた。最大会派の自民党(当時53人)と、第2会派の民進党・無所属(13人)の領収書をみると、いずれも3割近くが今年3月の日付だった。
 自民党は年間広報費(9952万円)の26%(2545万円)が3月に集中。とりわけ29〜31日の年度末3日間に15%(1499万円)使ったことになる。民進党も年間広報費(2976万円)の28%(834万円)が3月に集中し、年度末3日間だけで14%(402万円)になる・・・

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政務活動費の深すぎる闇 領収書偽造、妻の会社と契約…埼玉の実態
216円(税込)

地方議員の調査研究活動のため、議員に対して歳費とは別に支給される政務活動費(2012年以前は「政務調査費」)を不正受給する例が全国各地で後を絶たない。埼玉県では、2017年7月、市民団体の追及を受けて県議が辞職した。いったい、何にどう使われているのか。2016年度分の資料約3万枚を読み解き、政活費の実態に迫った。(2017年8月13日〜17日、5900字)

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