経済・雇用
朝日新聞社

ライカも信頼するスマホ界の巨人 ファーウェイ(華為技術)30年史

初出:朝日新聞2017年8月30日〜9月1日
WEB新書発売:2017年9月28日
朝日新聞

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格安SIMの普及で、日本でも知名度を上げている中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)。2016年の売上は、5215億元(約8兆5500億円)と、ソニー、パナソニックを上回り、スマホメーカーとしては、韓国サムスン、米アップルに次ぐ世界第三位の規模を誇る。工場にトヨタ生産方式を採用し、日本とドイツの「匠の精神」に学んだという同社躍進の秘密は? 2017年9月に創立30年を迎えた同社の歴史を踏まえて探ったレポート。

◇第1章 ライカも認めた中国品質
◇第2章 急拡大支える「三方よし」
◇第3章 繁栄の裏、飢餓感保てるか


第1章 ライカも認めた中国品質

 2017年9月で創立から30年を迎える中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)。韓国サムスン、米アップルに次ぐ世界シェア3位のスマートフォンメーカーで、「メイド・イン・チャイナ」が持つ「安かろう悪かろう」のイメージを世界中で覆しつつある。幹部らへの取材からは、日本とドイツの先進的な品質文化を学ぼうとする姿が見えた。
 高級カメラの代名詞と言われる光学機器メーカー、ライカの本社工場は、ドイツ中部の小さな町ベッツラーにある。本社1階にあるライカストアに並ぶのは、「LEICA」のロゴが付くスマートフォン。ライカが開発に加わった高性能カメラ搭載の「Pシリーズ」は、中国の通信機器メーカー・華為(ファーウェイ)技術が作る「メイド・イン・チャイナ」だ。
 「華為の品質への思いは我々と同じだ」。ライカ広報担当のミヒャエル・レーダー(40)はそう言い切る。顧客層を広げるために探していたのは、自社の高性能カメラ技術をしっかりと生かした製品を実現できるメーカーだった。華為を選んだ理由を営業開発・ライセンス部長のマリウス・エシュバイラー(40)は「研究開発に力を入れ、顧客を中心に考えているから」と説明する。
 最新機種「P10」の製造ラインは中国南部、広東省東莞市の華為工場にある。ラインの長さは約120メートル。産業用ロボットとともに、28人の従業員が配置につき、検査などにあたる。製品はライカのロゴ入りの箱に納められ、ロボットが回収していく。
 工場の壁には工程の効率を「カイゼン」した社員が張り出されている。華為は2000年代初期、工場にトヨタ生産方式を導入した。「細かいことをコツコツとこなす姿勢こそが、ドイツと日本の品質科学を生んだ」。創業者で副会長兼最高経営責任者(CEO)の任正非(レンチョンフェイ)(72)は15年5月、品質についての会議で「我々は日本とドイツの先進的な品質文化に学ばなければならない」と述べた。
 トップ自ら両国の「匠(たくみ)の精神」を意識する華為は、メイド・イン・チャイナに対する「安かろう悪かろう」のイメージを世界中で覆しつつある。格安SIMの普及で、華為のスマホは日本でも知名度を上げている。世界市場に占めるシェアは、韓国サムスンと米アップルに次ぐ3位だ。
 売上高は5215億元(約8兆5500億円、2016年)と、ソニーとパナソニックを上回る。事業は、携帯端末から海底ケーブルまで幅広く通信機器を手がけている。・・・

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ライカも信頼するスマホ界の巨人 ファーウェイ(華為技術)30年史
216円(税込)

格安SIMの普及で、日本でも知名度を上げている中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)。2016年の売上は、5215億元(約8兆5500億円)と、ソニー、パナソニックを上回り、スマホメーカーとしては、韓国サムスン、米アップルに次ぐ世界第三位の規模を誇る。工場にトヨタ生産方式を採用し、日本とドイツの「匠の精神」に学んだという同社躍進の秘密は? 2017年9月に創立30年を迎えた同社の歴史を踏まえて探ったレポート。(2017年8月30日〜9月1日、11800字)

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