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朝日新聞社

何事にも終わりがある 自分らしい最期を実現するのは自分ではない

初出:朝日新聞2017年7月22日、29日、8月5日
WEB新書発売:2017年11月2日
朝日新聞

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 2015年の相続税法改正で、一般庶民にも相続税がかかる可能性が出てきた。「関係があるのはお金持ちだけ」というのは古い常識になるかも知れない。そもそも、それほど財産がない人ほど相続についてきちんと決めておいたほうがいい面がある。土地は狭くて分割が難しく、人が住んでいたりするからだ。人生の最期に備える「終活」という言葉は広がったが、まだまだ自分には関係ない、というのが大半の現役世代の本音だろう。税理士で一般社団法人「日本想続協会」代表理事の内田麻由子さんの協力で、遺言やエンディングノート、相続税などについてまとめてみた。

◇第1章 まずエンディングノートを書いてみよう
◇第2章 「遺言」について誤解していませんか?
◇第3章 相続税を考えるなら「二次相続」を念頭に


第1章 まずエンディングノートを書いてみよう

 人生の最期に備える「終活」。ことばとして定着した感があるものの、何から始めればいいかわからないという人もいるはず。ポイントを解説します。
 ※得子=金融リテラシーを勉強中の元気な女子。金太郎=マネー情報に無関心で過ごしてきたのんびり男子。

 金太郎(かねたろう) 終活ブームだと聞くけど、「死んだあとまで、周囲に迷惑をかけたくない」って考える人が多いんだろうな。

 得子(とくこ) 確かに「家族の負担になりたくない」と、せき立てられるようにして取り組む人は多いようよ。

 金 何だか、やるせないな。

 得 迷惑さえかけなければいいじゃ、寂しいわね。人はだれも一人では生きられないのだから、いざというときに「迷惑をかけ合える」関係を、元気なうちから築いておくことも含めて、どう前向きな意味合いを見いだすか。専門家の中には、そうした「積極的終活」を提唱する人もいるくらいなのよ。
    ◇
 金 なるほど。で、何をすれば、「積極的」なんだろう?

 得 だれしも、判断能力が保たれている間に、伝えておきたいことって、あるんじゃないかしら。家族への思いや、わが家の伝承とか。目に見える財産より、こっちの方が大切と考える人だっているはずよ。最近では、そういったことを整理して記しておける「エンディングノート」も市販されているわ。

 金 本屋に並んでいるのを見たことがあるよ・・・

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何事にも終わりがある 自分らしい最期を実現するのは自分ではない
216円(税込)

2015年の相続税法改正で、一般庶民にも相続税がかかる可能性が出てきた。「関係があるのはお金持ちだけ」というのは古い常識になるかも知れない。そもそも、それほど財産がない人ほど相続についてきちんと決めておいたほうがいい面がある。土地は狭くて分割が難しく、人が住んでいたりするからだ。人生の最期に備える「終活」という言葉は広がったが、まだまだ自分には関係ない、というのが大半の現役世代の本音だろう。税理士で一般社団法人「日本想続協会」代表理事の内田麻由子さんの協力で、遺言やエンディングノート、相続税などについてまとめてみた。(2017年7月22日、29日、8月5日、4500字)

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