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朝日新聞社

幸せの観覧車のある街 東京・蒲田をあるく

初出:朝日新聞2017年9月7日、14日、21日、28日
WEB新書発売:2017年11月9日
朝日新聞

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都内で唯一残る屋上観覧車は、東京・蒲田駅に直結する商業施設の屋上広場にある。1968年の店舗オープンとともに設置されたが、3年前、存続の危機に直面した。2014年、商業施設の改装で一時閉店に。観覧車もそのまま撤去される予定だったが、地元のファンが声を上げた――。懐かしさと新しさが同居する街、蒲田。その魅力の秘密を4章にわたって探ります。

◇第1章 世代つなぐ、幸せの観覧車
◇第2章 町工場でビール、職人魂の味
◇第3章 神社で端麗、コスプレ発祥地
◇第4章 泳ぐ魚、熱々ピザ、銭湯十色


第1章 世代つなぐ、幸せの観覧車

 流行は蒲田から――。戦前、松竹のキネマ撮影所があったことからそう言われた時代がありました。撮影所の閉鎖から69年後、2005年の映画「やわらかい生活」では皮肉にも「粋」がない街と称されました。はたして蒲田はどんな街なのでしょうか。実際に蒲田を歩き、さまざまな街の表情を伝えていきます。

 一周わずか3分半。大田区・蒲田の街を見渡しながらくるくると回り続ける。都内で唯一残る屋上観覧車。代替わりをしながら、いつしか街のランドマークとなった。

 観覧車は蒲田駅に直結する商業施設「東急プラザ蒲田」の屋上広場「かまたえん」にある。高さは12・7メートル。9台あるゴンドラは4人乗りで、1回300円。天気がいい日は富士山が見える。
 1968年の店舗オープンとともに設置され、89年に一度リニューアルされた。いまの観覧車は2代目を塗り直したものだ。買い物ついでに気軽に立ち寄ることができ、親子3代で通う人もいる。孫(3)と訪れた内藤加代子さん(60)は「娘も好きでよく連れてきた。ほのぼのとした感じが魅力」。
    ◇
 そんな蒲田のシンボルは3年前、存続の危機に直面した。2014年、東急プラザ蒲田の改装で一時閉店に・・・

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幸せの観覧車のある街 東京・蒲田をあるく
216円(税込)

都内で唯一残る屋上観覧車は、東京・蒲田駅に直結する商業施設の屋上広場にある。1968年の店舗オープンとともに設置されたが、3年前、存続の危機に直面した。2014年、商業施設の改装で一時閉店に。観覧車もそのまま撤去される予定だったが、地元のファンが声を上げた――。懐かしさと新しさが同居する街、蒲田。その魅力の秘密を4章にわたって探ります。(2017年9月7日、14日、21日、28日、4800字)

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