経済・雇用
朝日新聞社

スカイツリータウンの仕事人たち ガラス磨きから照明デザイナーまで

初出:朝日新聞2017年6月19日〜9月25日
WEB新書発売:2017年11月30日
朝日新聞

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2017年5月で開業から5年を迎えた東京スカイツリー(東京都墨田区)。高さ634メートルと日本一の高さを誇るタワーとその周辺では、国内外の観光客を迎えるため、多くの人々が働いています。地上450メートルの展望台の窓ガラスを磨く窓ふき担当から、多種多様なライトアップを考案する照明デザイナーまで、スカイツリータウンの魅力を演出する人々の働きぶりに迫ります。

◇第1章 窓拭き担当/空をゆらり、ガラス磨き
◇第2章 グッズの企画担当/ここだけの最高のお土産作る
◇第3章 イベント企画担当/高さ生かし、特別な空間づくり
◇第4章 エレベーターの保守管理/命綱2本、途切れない緊張感
◇第5章 「すみだ水族館」飼育員/ペンギン餌やり、チームで連携
◇第6章 空調管理/涼しく暖かく、地下11メートルで支える
◇第7章 とうきょうスカイツリー駅長/忘れ物・観光案内…細かい気配り
◇第8章 展望台の案内スタッフ/眺望や観光の情報、日頃から収集
◇第9章 展望レストランの料理長/記念日のもてなし、緊張感持って
◇第10章 照明デザイナー/光で表現、桜もちらしずしも


第1章 窓拭き担当/空をゆらり、ガラス磨き

■地上450メートル、安全最優先で
 東京スカイツリーにある二つの展望台のうち、高い方の「天望回廊」は地上450メートルの高さにある。
 「見てみて、すごいよ」
 「うわー、怖そう」
 観光客が次々に立ち止まり、カメラを向けるガラスの向こう側に、風に揺れるゴンドラから上半身を乗り出して窓ガラスを拭く立花卓磨さん(29)の姿があった。スカイツリーの運営会社から清掃を委託されたビル管理会社の社員だ。
 まずは、液体洗剤に浸したモップのような道具でガラスを拭く。次にT字型のワイパーで水分を落とす。最後にぞうきんで磨く。一枚の窓にかける時間は20秒ほどだ。ゴンドラの位置を少しずつ動かしながら、てきぱきときれいにしていく。観光客から手を振られると、作業の合間に笑顔で手を振り返す。
 ゴンドラは天望回廊の屋上に敷かれたドーナツ型の鉄のレールからつるされ、タワーを一周できるようになっている。約1カ月かけて、天望回廊の627枚の窓をすべて拭く。
 天望回廊の屋上は吹きさらしの屋外。へりに胸ほどの高さの塀があるだけだ。塀から顔を出して作業の様子を上からのぞくだけで足がすくむが、立花さんは平然としている・・・

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この記事の続きは、WEB新書でお読みいただけます。

スカイツリータウンの仕事人たち ガラス磨きから照明デザイナーまで
216円(税込)

2017年5月で開業から5年を迎えた東京スカイツリー(東京都墨田区)。高さ634メートルと日本一の高さを誇るタワーとその周辺では、国内外の観光客を迎えるため、多くの人々が働いています。地上450メートルの展望台の窓ガラスを磨く窓ふき担当から、多種多様なライトアップを考案する照明デザイナーまで、スカイツリータウンの魅力を演出する人々の働きぶりに迫ります。(2017年6月19日〜9月25日、7400字)

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